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一時保育の空き状況をリアルタイム検索して予約できるサービス、リクルートが実験提供

 株式会社リクルートホールディングスは8日、保育施設で一時保育が受け入れ可能な空き枠をリアルタイムに検索して予約まで行えるウェブサイト「子育てにっこりパートナーナビCoPaNa(コパナ)」を公開したと発表した。

 預け入れを希望する時間・日時の空き状況をカレンダー上で確認し、そのままオンラインで予約できる。現在は東京都文京区・港区の2施設のみが対応しており、今後、利用可能施設を増やしていく予定。

 実際に預ける前に、見学予約の空き状況確認・予約も可能。子供を預ける際に保育施設に提出する園児票もオンラインで事前に記入して提出できるため、これまでは預け入れ前に施設に行って書いていた手間がなくなるとともに、施設の営業時間外にも提出できるのが特徴だとしている。ユーザー側のCoPaNaのシステム利用料は無料。

 保育施設側は、リクルートから無料貸与されるタブレット端末で一時保育の預かり可能枠を登録しておけば、ユーザーからの空き状況の確認や予約手続きがCoPaNaのシステム上でオンラインで行われる仕組み。営業時間中の問い合わせ電話・メールへの対応や閉園後に行っていた予約台帳管理がなくなり、業務の負荷が削減。スタッフ体制を変更することなく対応でき、補助金の無い未認可施設の経営の安定化にも貢献できるとしている。

 保育施設側には、一時保育の予約が成立した場合の保育料の一部が手数料として課金されるが、初期費用・月額料金などの固定費はない。

 なお、リクルートではCoPaNaを提供するにあたり、掲載する保育施設について、都道府県条例などの確認や、掲載前の審査を実施しているという。

 CoPaNaは、リクルートの新規事業提案制度「Recruit Ventures」を通じて起案されたもので、同社の事業育成機関である「Media Technology Lab.」が実証実験を前提として提供するサービス。

(永沢 茂)