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「Minecraft: Education Edition ベータプログラム」開始、都内の中学校で実証授業

 日本マイクロソフト株式会社は、「Minecraft: Education Edition ベータプログラム」を日本において5月より開始したと発表した。国内第1号校として東京都渋谷区立広尾中学校が参加し、実証授業を実施している。さらに6月初旬からは、日本を含む全世界において、教育関係者が誰でも利用できる「Minecraft: Education Edition アーリーアクセスプログラム」の無料ダウンロード提供を開始する予定。

「Minecraft: Education Edition」のウェブサイト

 Minecraft: Education Editionは、サンドボックスゲーム「Minecraft」の教育版として、学校などでの教育利用のための機能を備える。具体的には、1)生徒個人にIDを割り当て、安全なログインと学習活動記録の管理が行える機能、2)Minecraft内での学習記録を取得するためのカメラと、それらの記録を管理するポートフォリオ作成の機能、3)学習に不要なモンスターなどを無効に設定するモードにより、生徒が集中して課題に取り組めるようにする授業運用支援機能、4)学習の際の情報共有や課題提示、Minecraft内で学習エリアを指定するためのブロックなど、授業をスムーズに行うための機能――といったものだ。

 また、マルチプレイが強化されており、サーバーを構築することなく最大30人の生徒が共同学習を行えるほか、初めてMinecraftを利用する教師のためのチュートリアルも用意する。

 ベータプログラムは、製品開発におけるユーザーフィードバックを目的に5月から行われているもので、世界30カ国の100校以上で実施しているという。5月24日には、米Microsoftのサティア・ナデラCEOが広尾中学校を訪問し、Minecraft: Education Editionを活用したプログラミング授業を参観した。

(永沢 茂)