「Outlook 2010」がLinkedInと連携、FacebookやMySpaceも対応予定


 米Microsoftは17日、次期オフィスソフト「Office 2010」に含まれるメールソフト「Outlook 2010」について、SNSなどと連携するソーシャル機能を追加できるようにし、LinkedIn、Facebook、MySpaceと連携できるようにすることを発表した。

 17日にMicrosoftが新たに発表したのは2点だ。1つ目は、初の対応SNSとして「LinkedIn for Outlook」プラグインのパブリックベータ版が公開されたこと。2つ目は、将来的にOutlookと連携することで、FacebookとMySpaceと提携したことだ。

 LinkedInは、ビジネスパーソンのためのSNSだ。自分の履歴、職歴、連絡先などを登録でき、ビジネス上の人脈を把握し、仕事に役立てることができる。

 OutlookとLinkedInが連携することによって、Outlookの連絡先に登録されている人物のメールアドレス、電話番号、住所などの情報を、LinkedInの情報をもとに自動的にアップデートできるようになる。これらはOutlookを介して、携帯電話やスマートフォンと連携させることも可能だ。

 さらに、Outlookの連絡先にメールを送る場合、画面の下にLinkedInの最新アップデート情報が表示される。メールを書こうとしている相手の近況や、最近加わった同僚などの人脈に関する情報もその場で入手できる。LinkedInではこのことを、「ビジネスの人脈とビジネスのツールがつながる」と説明している。

 さらに、OutlookがFacebookやMySpaceと提携することによって、これらのデータもOutlookから利用できるようになる見込みだ。SNS上の近況などの情報が、Outlookからメールを送受信する際にいつでも表示できるようになる。

 なお、Outlook Social Connectorを利用した連携の際には、各ソーシャルネットワークのプライバシー設定が常に適用されると説明している。

 「LinkedIn for Outlook」は、LinkedInのサイトでベータ版が公開されている。これに、既に公開されている「Office 2010」のベータ版と、「Outlook Social Connector」の最新ベータ版をインストールすることで、利用が可能となる。現時点では、Office 2010ベータ版の32bit・英語版のみが対象としている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/2/18 12:20