ソフトイーサ、フレッツ回線用VPN「広域イーサ ネクスト」ベータ版を無償公開


 ソフトイーサ株式会社は、NTT東西のフレッツ回線によるIPv6接続サービスを利用した新たなVPNソフト「広域イーサ ネクスト」のベータ版を公開した。PC用のブート可能なCD-Rイメージ(ISOイメージ)として提供され、ソフトイーサのサイトから無償でダウンロードできる。ベータ版は2014年3月31日まで利用可能。

 「広域イーサ ネクスト」は、NTT東西の「フレッツ 光ネクスト」「Bフレッツ」に対応し、フレッツ回線に接続されている2~256拠点間を接続できるVPNソフト。ソフトはPCでブート可能なCD-Rイメージとして提供され、CD-Rから起動することで既存のPCを安価なレイヤ2のVPN通信装置として活用できる。

 また、NTT東西の「フレッツ・v6オプション」によるIPv6によるフレッツ網内通信を利用し、ISPを経由せずにフレッツ網内に閉じた通信を行うため、スループットの向上と遅延の減少を実現。ソフトイーサが行った実測値では、約97Mbpsのスループットが計測されており、フレッツ回線の能力をほぼ使いきった形でVPN通信が実現できるとしている。

 ソフトイーサでは、「広域イーサ ネクスト」の製品化スケジュールについては現在未定で、将来、製品版を発売する場合は、製品版と性能的に同等で業務にも使用でき、機能とサポート体制が製品版よりも若干劣る「無償版」も同時に公開する予定と説明。製品版の費用も現在未定だが、月額方式とし、NTTなどの広域イーササービスを用いる場合と比較して10分の1から30分の1程度の価格で利用できるような価格帯を設定する予定としている。

「広域イーサ ネクスト」の使用イメージ

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(三柳 英樹)

2011/8/2 15:13