mixiが「ユーザーファースト」を宣言、「足あと」リアルタイム表示も提供へ
株式会社ミクシィは9日、「『ユーザーファーストなmixi』を目指して」と題した代表取締役社長の笠原健治氏からのメッセージを公表し、「訪問者(足あと)」のリアルタイム表示機能の提供など、ユーザーからの要望をサービスに反映させていくとした。
笠原氏は、mixiでは2011年度から2012年度上半期にかけてコミュニケーションをより良いものとするべく、様々な取り組みを検討・実施してきたが、こうした取り組みに対しては「mixiの大きな変化に対する戸惑いやお叱りの言葉」もあったと説明。こうした意見は「現在のmixiに対する評価の1つであると重く受け止めている」として、「これまでのユーザー皆さまのご要望との“ずれ”等を振り返り、皆さまに使い続けたいと思っていただけるサービスを実現するべく全力で取り組む必要があると強く感じています」としている。
2011年6月には、mixiの「足あと」機能が「先週の訪問者」としてリニューアルされた。それまでは自分のページを訪問したユーザーがほぼリアルタイムで確認できていたが、リニューアル後は1週間分の訪問者がまとめて翌週に表示される形となり、ユーザーからは不満の声が挙がっていた。
こうした事例を踏まえ、ミクシィでは「ユーザーファースト」をmixiの運営にあたっての最重要キーワードとして掲げ、ユーザーの利用実態や意見を迅速にサービスに反映していくと説明。8月には運営体制を変更し、「日記」「つぶやき(mixiボイス)」といったサービスごとに少人数の「ユニット」制を敷くことで、各ユニットが企画・開発・運用における意思決定を行えるようになり、サービス自体の改善や要望の多い機能の実施などが迅速に行えるようになったという。
さらに、10月以降に予定している取り組みとしては、ユーザーアンケートやユーザーインタビューの強化、「機能要望」に寄せられた声をサービスに迅速に反映させる仕組みの確立、「足あと」のリアルタイム表示機能の提供などを行なっていくと説明。「足あと」のリアルタイム表示機能については、2013年1月までに試験的な提供を開始し、ユーザーの要望や意見を反映させていくとしており、さらに旧来の「足あと」機能の一部や新機能を段階的に提供することも予定する。
また、ユーザーからの要望を聞くアンケートやインタビューなどを実施するとともに、11月第2週にはミクシィ主催による初の交流イベント「ユーザーファーストウィーク」を開催する。笠原氏は、「心地よいつながり」を提供していくというミクシィのミッションのために全力を尽くしていくとした上で、「mixiをより良いものにしていくために、何よりも皆さまのお力が欠かせません」として、サービス改善の取り組みに対するユーザーの協力を求めている。
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(三柳 英樹)
2012/10/9 19:17
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