年末商戦に期待、Windows 8と競合OSは「バリューが違う」と樋口社長


 日本マイクロソフト株式会社は12日、「Windows 8」の年末商戦向けの取り組みを発表する記者説明会を開催した。Windows 8は、世界で発売から3日で販売本数が400万本を突破。国内の販売本数は明らかにされていないが、「Windows 8の初期的な盛り上がりを感じている」と樋口泰行代表執行役社長。年末商戦に向けても大きな期待を抱いていると語った。

樋口泰行代表執行役社長

 また、iOSやAndroidを搭載するタブレットと比べて価格優位性が低いのではという質問を受けた樋口社長は「バリューが全然違う」と反論。「過去のソフト資産を活用してマウスとキーボードで生産的な活動ができるだけでなく、タブレット用途としても使える。Windows RTも含めてOSの種類が多く価格帯も豊富」と述べ、Windows 8の価値を強調した。

 年末商戦に向けた戦略としてはまず、スタート画面やタッチスクリーン対応、Windowsストアなどの新機能に加えて、起動速度やセキュリティといったOSの基本性能が向上したことを訴求していく。「Windows 7ユーザーでもアップグレードの価値が十分ある」と執行役常務の香山春明氏は説明する。

執行役常務の香山春明氏

 一部では「タッチスクリーンに対応したデバイスでなければWindows 8は使いにくい」という声があるとしたが、「そんなことはない」と否定。タッチスクリーン非対応デバイスでも、Windows 8に対応したマウスやノートPCのタッチパッドを活用すれば、タッチ画面のように快適に使えるとアピールした。

タッチスクリーン未搭載機種+Windows 8対応マウスの事例

 マイクロソフトでは年内に250機種以上のWindows 8搭載デバイスを投入し、うちタッチスクリーン対応デバイスを40機種以上投入する。店頭では、マイクロソフトが実施しているWindows 8専門のトレーニングに合格した「Windows アソシエイト」の資格を持つ販売員が1万9000人に上っており、Windows 8の質問に即答できる体制を整えた。年内までに全国でのべ1800回の店頭イベントを行うという。

年内に250機種以上のWindows 8搭載デバイスを投入する

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(増田 覚)

2012/11/13 06:00