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eBookJapan、「東洋文庫」電子書籍で1000万円売上、配信開始から10年で

 電子書籍ストア「eBookJapan」を運営する株式会社イーブックイニシアティブジャパンは1月31日、平凡社「東洋文庫」電子書籍の累計売上が1000万円を突破したと発表した。

 eBookJapanでは2003年に東洋文庫の配信を開始。10年間かけて1000万円を売り上げたかたちとなる。「電子書籍の大きなメリットとして、長きにわたって収益を生み続けられることがあげられる。東洋文庫はその好例といえる」としている。

 eBookJapanでは現在、東洋文庫のタイトル631冊をラインナップしており、紙で刊行されている東洋文庫の8割近くをカバーしているという。さらに近日中に新たなタイトルを追加し、ラインナップを拡大していく予定。

 eBookJapanによると、「底本として最適な刷りの書籍を平凡社とともに古書店を回って丹念に集め、電子書籍化を行った」という。

 歴代ダウンロード数が上位のタイトルは、1位「和漢三才図会」(全18巻)、2位「アラビアン・ナイト」(全19巻)、3位「今昔物語集」(全10 巻)、4位「完訳カーマ・スートラ」(全1巻)、5位「甲子夜話」(全6巻)など。

 東洋文庫の電子書籍については、株式会社BookLiveが運営する電子書籍ストア「BookLive!」でも、2012年12月末より配信を開始している。

(永沢 茂)