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JPドメイン名が1年間で6万329件増加、累計131万8715件に
(2013/3/27 12:34)
JPドメイン名の登録・管理業務とDNS運用を行う株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は26日、「JPドメイン名レジストリレポート2012」を公開した。同社サイトより46ページのPDFファイルでダウンロードできる(現在は日本語版のみ)。
同レポートは、2004年から毎年公開している年次報告書の2012年版。従来より掲げている「信頼性」「安定性」「利便性」「経済性」という4本の柱を保ちながら行ってきた取り組みや、統計データをまとめている。
2012年の大きな動きとしては、“地域密着型のJPドメイン名”として従来の「地域型JPドメイン名」に代わる「都道府県型JPドメイン名」の新設がある。例えば「○○○.hokkaido.jp」「○○○.tokyo.jp」「○○○.nagasaki.jp」のように、全国47都道府県の名称(都道府県ラベル)を含むドメイン名で、ウェブサイトやメールアドレスからその地域とのつながりを示すことができる。
従来の「地域型JPドメイン名」は、都道府県ラベルに加えて市区町村ラベルも含まれるために「長くて使いにくい」といった指摘があったほか、複数登録できないという制約もあった。これに対して「都道府県型JPドメイン名」では、市区町村ラベルがなくなり、上記の例でいえば「○○○」の部分に任意の文字列を登録できるほか、日本国内に住所を持つ個人・組織であれば複数登録することが可能だ。11月から通常登録受付を開始(商標登録者などは7月から先行受付開始)し、12月末時点で8000件以上の登録があったという(2013年3月1日時点では1万件を超える)。
JPドメイン名全体の累計登録数は、2012年の1年間で6万329件増加し、2013年1月1日時点で131万8715件となった。内訳は、「汎用JPドメイン名」が最も多く、全体の67.4%を占めて88万8657件。「属性型・地域型JPドメイン名」が全体の32.0%で42万1606件、「都道府県型JPドメイン名」が0.6%で8452件。
「属性型・地域型JPドメイン名」の内訳は、「co.jp」が84.4%、「or.jp」が6.9%、「ne.jp」が3.8%など。また、「汎用JPドメイン名」のうち日本語ドメイン名は12万2394件、「都道府県型JPドメイン名」のうち日本語ドメイン名は1915件となっている。
このほか、東日本大震災を受けて改めてインターネット基盤への信頼・安定が求められる中、罹災時におけるJPドメイン名サービスの継続性確保のために、DNSのサーバー台数やネットワーク構造の見直しを実施したことも報告している。