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LINE「ビデオ通話」「EC」「音楽配信」提供へ、年内3億ユーザーも視野
(2013/8/21 19:34)
EC事業はB2Cだけでなく個人間売買も
ビデオ通話機能はiPhoneやAndroid、PC(Windows/Mac)のLINE対応デバイス同士で、お互いの顔を見ながら無料通話できる。「Wi-Fiだけでなく3G環境でも安定して使える」(LINE執行役員の舛田淳氏)のが特徴といい、年内に世界で公開する予定。
音楽配信サービスの名称は「LINE MUSIC」。LINEのアプリ内で邦楽や洋楽、K-POPなどの楽曲を配信する。購入した楽曲を友だちと共有するなど、「LINEならではの新しい価値」(舛田氏)を提供する。楽曲の価格や共有方法は未定。まずは年内に国内で開始する。
EC事業の名称は「LINE MALL」。店舗が消費者に販売するB2Cと、消費者同士で売買するC2Cのサービスを今秋までに用意する。LINEのアプリ内で商品の検索から決済までを完結できるようにし、「いつでもどこでも誰もが商品を売買できるショッピング体験」(舛田氏)を提供する。
国内のEC事業で先行するAmazon.co.jpや楽天に対しては、国内で4700万ユーザーを抱える強みを生かして追撃を図る。両者への優位点について舛田氏は、「友だち同士でコミュニケーションを図りながらショッピングを楽しめるのが強み。アプリの使い勝手の良さも一日の長がある」と自信を示した。将来は海外展開も見込んでいる。
1時間に6万人が新規ユーザーに、年内に3億ユーザー到達へ
日本と台湾では、LINEのスタンプやLINE GAMEのアイテムを購入できるPC・スマートフォン向けサイト「LINE Web Store」を9月に開設。決済方法はクレジットカードやPayPal、キャリア決済、電子マネー、プリペイドカードと複数用意する。プリペイドカードはセブン-イレブンで9月30日、ファミリーマートで10月1日、ローソンで10月15日に発売する。
今後は日本と台湾以外の国でもLINE Web Storeを展開する。特に、クレジットカードが普及していない新興国では代替の決済手段となり得るため、LINEのスタンプやLINE GAMEのアイテムの売上拡大を見込んでいる。
LINE GAMEでは、セガの人気キャラクター「ソニック」が登場する「LINE ソニックダッシュ」、ネクソンのRPG「メイプルストーリー」の番外編となる「LINE MapleStory Village」など11タイトルを今秋以降に投入することも明かした。
LINEの登録ユーザー数は世界で2億3000万人(昨年比460%)。LINE代表取締役社長の森川亮氏によれば、ユーザー数は1時間に6万3000人が新たに登録している状況といい、年内にも世界で3億ユーザーに到達する見込みだという。