キングソフト、オンラインストレージ「KDrive」の個人版サービス終了へ

サービス開始当初の「KDrive」

　キングソフト株式会社は23日、オンラインストレージ「KDrive」のサービスを終了すると発表した。無料版は2014年2月28日、有料版は2014年8月29日に全サービスが終了し、保存されたデータは削除される。なお、法人向けの「KDrive for Business」は引き続き提供する。

　キングソフトではサービス終了の理由について「来春（2014年春）の公開を予定している『KINGSOFT Office』向け新クラウドサービスの開発に集中するため」としている。なお、KDriveのサービス終了発表時点での利用者数は未公表だが、4月の段階では約25万人に達していたという。

　サービス終了までのスケジュールも発表された。8月23日にはまず追加容量購入機能が停止。9月2日には新規アカウントの作成が停止、9月25日には無料版でのファイルアップロード機能が停止する。

　無料版は2014年2月28日、有料版は2014年8月29日にサービスへのログインができなくなる。それまでの間は、KDriveに保存したファイルのダウンロードないしバックアップが可能。ログイン機能停止後は、全ファイルが削除される。なお、有料版は有効期限が切れると、2014年8月29日よりも前にサービス終了となる。

　KDriveは2011年5月20日、保存容量2GBでサービスを開始。以後、段階的に10GB、30GBへ上限を拡張。直近では、友人の招待やKINGSOFT Officeの購入などにより、無料版でも最大50GBまでファイルを保存することができた。