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スマホ利用率は約4割、“流通マネー”は4兆円超に

 日経BPコンサルティングは、「携帯電話・スマートフォン“個人利用”実態調査2013」と題した調査を実施し、結果を明らかにした。調査は2013年7月8日~16日にかけて行われ、ミクシー・リサーチの全国モニターで男女4400人が回答した。

スマホ利用率は39.4%、若年層では60%超も

 調査では携帯電話、スマートフォンの所有状況が聞かれており、フィーチャーフォン1台のみを所有する人は前回調査から12.7ポイント減少し58.9%、スマートフォン1台のみを所有する人は12.6ポイント増加の33.7%となった。また、端末を2台持っている人は全体の7.1%で、そのうち80.2%(回答者全体の5.7%にあたる)はスマートフォンを利用していると回答した。

 こうした結果から、少なくとも1台はスマートフォンを利用している人は全体の39.4%になり、前回調査から13.2ポイント増加した。年代別にみると、30歳代以下では急増し、15~19歳の男性、15~24歳の女性では、スマートフォンの利用率が60%を超えている。

 これらの結果を、総務省の人口統計を用いて国内の人口構成に補正し、スマートフォンの普及率を算出すると、総人口比における普及率は28.2%と推定でき、2012年6月に実施した前回調査から10.2ポイント伸長する結果になった。なお、調査は個人を対象にしているため、法人契約は含まれていない。

“流通マネー”はオンラインショッピングを中心に急拡大

 携帯電話やスマートフォンで利用されるサービスやコンテンツへの支払額(キャリアへの通信料金は含まず)も調査され、「携帯・スマホ流通マネー」の年間総額は4兆2213億円と推定されている。前回調査から70.9%の増加で、大幅に拡大している。特にオンラインショッピングは全体のほぼ半分を占め、前年から約2倍に拡大した。また、市場規模を算出した9分野のうち、音楽コンテンツ以外の8分野で市場が拡大している。

キャリア総合評価1位はKDDI

 調査では、通信事業者(キャリア)の満足度についても調査されている。「総合評価」「通話品質」「圏外の少なさ」「本体価格」「基本料金・通話料金」「パケット代」の基本6項目が調査され、このうち「総合評価」ではKDDIが18.8ポイントを獲得し、7年連続の1位。2位はソフトバンクモバイルで15.6ポイント、3位はNTTドコモで15.1ポイント。今回の調査で2位と3位が入れ替わる形になった。

 スマートフォンに限定した満足度の調査も行われており、スマートフォンの「総合評価」では1位がソフトバンクモバイルで22.6%、2位がKDDIで18ポイント、3位がNTTドコモで13.7ポイントになった。順位は調査を始めてから同じで、3年連続でソフトバンクが1位。

(太田 亮三)