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テックウインド、10Gbitイーサに対応した企業向けQNAP Turbo NAS新製品

 テックウインド株式会社は9月4日、台湾QNAP Systems製Turbo NASシリーズの新製品3製品「TS-470」「TS-670」「TS-870」を発売する。価格はすべてオープンプライスだが、店頭予想価格は4ベイの「TS-470」が17万8000円、6ベイの「TS-670」が19万8000円、8ベイの「TS-870」が22万8000円。

4ベイの「TS-470」
ホットスワップに対応する

 今回発売されたTS-X70シリーズはintel 2.6GHz Dual Core CPUを採用し、オプションで10Gbitイーサネットに対応可能。インターフェイスカードを追加することで10Gbitイーサネットに拡張可能でありながら、コストパフォーマンスを重視した価格付けを特徴とする。

 ベイ数や最大消費電力、本体サイズなどを除く仕様は3モデルとも共通で、CPUはIntel 2.6GHz Dual Coreを搭載。メモリはDDR3を採用しており、標準2GB/最大16GB。ドライブはホットスワップ対応でキーロック付き。インターフェイスは、USB 3.0ポートを背面×2、USB 2.0ポートを前面×1・背面×2、eSATA×2、ギガビットLANポート×4(うち2ポートはPCIeカードによる)、HDMIポート×1をそれぞれ備える。

 RAIDは、Single Disk、JBOD、RAID 0、1、5、6、10、5+ホットスペア、6+ホットスペア、10+ホットスペア をサポート。

 1Gbitイーサネットを標準で4ポート搭載することで、画像や動画などの大容量ファイルを複数のクライアントから同時に書き込み・読み込みを行うような環境において特に効果を発揮するという。また、オプションの10Gbitネットワークインターフェイスカードを追加することで、動画のリニア編集など常に広帯域が要求される用途にも利用可能だ。

 QNAPの従来製品と同様に、Windows、Mac、Linux/UNIX OSに対応し、複数OSが混在する環境でもファイル共有が行える。NASの管理は、アイコン表示で直感的に操作できるウェブベースの管理ツール「QTS4.0」上で行うことができる。

 Windows Active DirectoryやLinux LDAPサーバーとの連携、SNMPによる管理、Rsyncによる暗号化リモートレプリケーションなど、企業向けストレージとしての機能も搭載。クラウドストレージサービスとの連携機能も搭載しており、Amazon S3、DropBox、Googleドライブなどの主要なクラウドストレージにデータを同期することができる。なお、一部のクラウドサービスとの連携にはQPKGによる拡張パッケージの導入が必要となる。iSCSI対応でユニファイドストレージとしても機能する。

 静粛性や省電力性にも配慮。4ベイの「TS-470」の消費電力はスタンバイ時23.9W、アクセス時38.4Wで、メーカーのQNAP社による計測では、一般的な1U型サーバーからNASに置き換えを行うだけでも消費電力をおよそ5分の1に抑制可能だという。

 対応OSは、Windows 8(32/64bit)/7(32/64bit)/Vista/XP、Windows Server 2003/2008 R2/2012、Apple Mac OS X、Linux/Unix。

TS-470
TS-670
TS-870

(工藤 ひろえ)