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政府が「サイバーセキュリティの日」新設、「情報セキュリティの日」は廃止

 内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)は、毎年2月の最初の平日を「サイバーセキュリティの日」と定めたと発表した。

 政府では2010年より、2月の1カ月間を「情報セキュリティ月間」とし、国民の情報セキュリティ啓発に取り組んできた。今年も実施するとともに、同月間の最初の平日をサイバーセキュリティの日とし、主にビジネスで情報システムや情報通信ネットワークを利用する組織・人を対象に、理解を深めてもらう取り組みを重点的に行うこととした。今年は2月3日月曜日がサイバーセキュリティの日に当たる。

 今年の情報セキュリティ月間の重点テーマは、個人向けがスマートフォンの情報セキュリティ対策で「アプリは信頼できるサイトから。ウイルス対策も忘れずに」、企業向けが情報流出対策で「守ろう情報、防ごう流出。そのクリック安全ですか?」を掲げている。

 また、「知る」「守る」「続ける」をキャッチフレーズとしており、NISCでは、これらをあしらった情報セキュリティ普及啓発ロゴマークも作成した。

「情報セキュリティ月間」のページ

 NISCが開設している「国民を守る情報セキュリティサイト」では、情報セキュリティ月間がスタートする2月1日に合わせて、官房長官のメッセージや、SNS・スマートフォン利用時に気を付けることを分かりやすく紹介したアニメーションなどを公開する予定。また、有識者によるリレーコラムや、情報セキュリティ川柳の穴埋め式クイズなども掲載する予定。このほか、各地でシンポジウムやセミナーも開催される。

 なお、サイバーセキュリティの日の新設に伴い、これまで2月2日に実施していた「情報セキュリティの日」は廃止する。これは、2006年2月2日に「第1次情報セキュリティ基本計画」が決定したのにちなんで設定されたもの。

(永沢 茂)