ニュース

KDDI、船舶向け衛星通信サービスを開始、Kuバンドを利用して最大1Mbps

 KDDIは、海運事業者向けとして、衛星通信を利用した船舶用通信サービス「KDDI Optima Marineサービス」の提供を開始した。最大1Mbpsの通信速度を実現するほか、回線速度を選択した上で定額で利用できる。

 今回提供が開始された「KDDI Optima Marineサービス」は、高周波のKuバンド(12~18GHz)を利用する衛星通信サービス。日本国内の衛星通信事業者として唯一、自社ネットワークオペレーションセンターによるVSAT網の制御ができるとしている。同サービスでは、洋上からでも、山口県の地球局を経由してイントラネットに接続でき、陸上のネットワーク環境と同様のサービスを利用できる。また、定額料金で提供されることから、船員向け福利厚生においてもコストを意識しないコミュニケーション環境が構築できるという。

 「Plan16」は、確保回線速度が16kbpsで、最大通信速度は船→陸で128kbps、陸→船で最大256kbps。利用料は月額31万円。「Plan32」は、確保回線速度が32kbpsで、最大通信速度は船→陸で256kbps、陸→船で最大512kbps。利用料は月額38万円。「Plan64」は、確保回線速度が64kbpsで、最大通信速度は船→陸で512kbps、陸→船で最大1024kbps。利用料は月額45万円。月額利用料はいずれも免税。初回のみ必要な契約料は1万500円。

サービスの概要
2014年1月29日時点での利用可能エリア

(太田 亮三)