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Facebook、「追悼アカウント」の共有範囲を生前の設定を引き継ぐ形に変更

 米Facebookは21日、亡くなった利用者のアカウント「追悼アカウント」の設定を一部変更したと発表した。

 Facebookでは、利用者が亡くなった場合に親族などが申請するとアカウントが「追悼アカウント」の扱いとなり、写真や投稿などのコンテンツはそのままFacebook上に保存されるが、追悼アカウントのコンテンツ共有範囲は「友達」のみに制限されてしまうため、一般に公開していたコンテンツも見られなくなるといった問題が指摘されてきた。

 こうした指摘を受け、Facebookでは追悼アカウントのコンテンツ共有範囲を、利用者が亡くなる前に設定していた共有範囲をそのまま引き継ぐ形に変更。これにより、利用者の生前の意思を尊重することが可能になったとしている。

 また、Facebookの10周年に合わせて公開した、利用者の過去の出来事を動画で振り返ることができる「Look Back」機能についても、対象に追悼アカウントを追加。2012年に息子を亡くしたジョン・バーリン氏が、追悼アカウントでもLook Back機能を利用したいと訴えたところ多くのユーザーから反響があり、Facebook側でも対応を行った。

 Facebookでは今後も、利用者がどのような思い出をどのような形で残したいかについて、より多くのサポートができるよう、さらに検討を行っていくとしている。

(三柳 英樹)