キングソフト、LINE的な連絡網を社内専用で運用できる「WowTalk Business」

　キングソフト株式会社は25日、企業向けのグループチャットや音声・ビデオ通話などのメッセージング機能を提供するアプリ「WowTalk Business」の提供を開始した。iOS 4.3以降とAndorid 2.2以降に対応するほか、ウェブブラウザー（Internet Explorer 7以降、Chrome 10以降、Firefox 5以降）からも利用できる。

　料金は、10アカウントまでなら無料。基本パックは50アカウントで月額1万円または年額10万円となっており、以降、追加10アカウントごとに月額2000円または年額2万円、追加100アカウントごとに月額1万8000円または年額18万円（価格はすべて税別）。利用するには、WowTalk Businessのサイトから個別申し込みが必要。現在は提供開始を記念して、6カ月間無料で利用できる期間限定キャンペーンを実施している。

トーク機能

タイムライン機能

社員リスト

　WowTalk Businessは、LINEのようなメッセンジャーアプリを企業内で運用するためのアカウント管理機能などを備えている。アカウントはあらかじめ全社員分を管理者サイトで一括登録し、それを各社員に配布する。各社員はスマートフォンにアプリをインストールした後、発行されたアカウントでログインすれば、自社専用の連絡網としてWowTalk Businessに参加できる。電話番号やメールアドレスの登録は不要だ。

　「トーク」機能ではグループチャットを行うことができ、既読確認機能も備える。テキストメッセージのほか、写真・動画・音声ファイル、位置情報、スタンプの送受信も可能。各社員が「社員リスト」の中からメンバーを選んでグループを作成することもできる。

　業務連絡やニュース、社内アンケートなどを投稿し、全社あるいはグループ内で情報を一斉共有できる「タイムライン」機能もある。投稿に対して「いいね」やコメントを付けることも可能だ。今後は、社員ごとの権限設定や安否確認のための機能などを追加する予定。

　なお、ブラウザーからの利用および管理者サイトについては通信がSSLで保護されるが、現時点ではAndorid/iOSアプリでの通信は暗号化されていない。今後、対応を検討したいとしている。

管理者サイト画面

　WowTalk Businessは、ワウテック株式会社が開発したアプリで、日本国内ではキングソフトが独占提供する。WowTalk Businessのサービスインフラには「アマゾン ウェブ サービス」を利用しているという。