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デルタ航空、国際線での機内Wi-Fiサービス開始、2015年末には全長距離便に

 米デルタ航空は26日より、国際航空線の機内におけるWi-Fi(無線LAN)でのインターネット接続サービスを開始した。同社が所有するボーイング747-400型全16機のうち、まず3機で導入される。サービス開始当初は特別料金が適用され、PC用が1時間14ドルから、携帯機器用が1時間8ドルから。フライト中ネットが使える「フライトパス」はPC用が24ドル95セントから、携帯機器用が14ドル95セントから。

 デルタの国際線機内Wi-Fiサービスは、26日のロサンゼルス発成田行き283便およびアトランタ発成田行き295便で提供を開始した。なお、デルタによる米国国内線の機内Wi-Fiサービスは5年以上前から提供されているが、国際線向けは今回開始となる。

 機内Wi-Fiサービスが提供されるボーイング747-400型は、デトロイト-成田、デトロイト-名古屋、デトロイト-ソウル(仁川)、ニューヨーク(JFK)-成田、ニューヨーク-テルアビブ、成田-マニラ、成田-台北、名古屋-マニラの各路線で運行されている。デルタでは、夏までに同型機全機(16機)でWi-Fi設備の導入を完了させる予定という。

 サービスの提供にあたっては、米Gogoと協力した。インターネット接続の回線は、国内線では航空機と地上を通信で結ぶ方式(air-to-ground)であるのに対し、国際線では「Kuバンド」の衛星通信を用いる。

 なお、国際線機内Wi-Fiサービスはボーイング747-400型以外でも展開される予定。2015年末までにすべての長距離国際線機(ボーイング777/767/747型機、エアバス330型機)および短・中距離用国際線用機(ボーイング757型機)である合計150機以上でWi-Fiを導入する。

(森田 秀一)