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厚生労働省、信頼できる薬局・薬店のネット通販サイト一覧を公表

 厚生労働省は13日、一般用医薬品のインターネット販売を行う薬局・薬店の一覧をサイトに掲載した。

 6月12日に改正薬事法が施行されたことに伴い、薬局・薬店による一般用医薬品のインターネット販売が可能になった。インターネット販売を行うと届け出のあった薬局・薬店は全国1028店舗(5月末時点)で、厚生労働省ではインターネット販売を行う薬局・薬店の「名称」「所在地」「販売サイトのアドレス」をサイトに順次掲載していく。サイトでは、薬局・薬店の名称や所在地から各店の情報を確認できる。

 インターネット販売に当たっては、専門家が購入者の状態に応じた情報提供を行った上で、購入者が理解したことを専門家が確認するなど、専門家が適切に関与することや、薬局・薬店の許可を取得した店舗が販売すること、インターネット販売を行う店舗は名称、所在地、許可番号、店舗の写真などを販売サイトに表示すること、濫用につながる医薬品は原則1人1箱に購入を制限するなどのルールが定められた。また、医療用から一般用に移行して間もない「要指導医薬品」は、店頭で使用者本人に購入していただく必要があるとして、ネット販売は認められていない。

 厚生労働省が4月から開始したインターネットパトロール事業では、未承認薬の広告サイトや、薬局・薬店の許可がない業者の販売サイトを5月末時点で35件閉鎖したという。また、全国で632店舗の販売サイトを確認し、販売サイトに表示すべき事項が適切に表示されていないなど、ルールに適合していない点がのべ306件見つかり、改善を指導。引き続きインターネットでの安全かつ適切な販売が確保されるよう、自治体や関係団体と連携して対応していくとしている。

(三柳 英樹)