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アイ・オー、使用中のルーターのWi-Fi設定をコピーできる11ac対応ルーター

1300+300Mbpsモデルと433+300Mbpsモデルの2機種

 株式会社アイ・オー・データ機器は、IEEE 802.11 ac/a/b/g/nに対応したWi-Fiルーター2機種を発表した。上位モデルの「WN-AC1600DGR3」は1万1700円(税別)、普及モデルの「WN-AC733GR3」は7800円(税別)。両モデルとも8月下旬に出荷予定。

「WN-AC1600DGR3」本体
「WN-AC733GR3」本体

 上位モデルのWN-AC1600DGR3は、5GHz送受信用×3、2.4GHz送受信用×2のアンテナを内蔵。5GHz(11acで最大1300Mbps、11nで最大450Mbps)と2.4GHz(11nで最大300Mbps)の同時使用が可能だ。普及モデルのWN-AC733GR3は、5GHz送受信用×1、2.4GHz送受信用×2のアンテナを内蔵。5GHz(11acで最大433Mbps)と2.4GHz(11nで最大300Mbps)の同時使用が可能だ(最大通信速度はいずれも理論値)。

 両モデルとも、ルーターのWi-Fi設定をコピーする「Wi-Fi設定コピー機能」を搭載し、既存のルーターのWPSボタンと、WN-AC1600DGR3、WN-AC733GR3側のボタンを押すことで、2.4GHz帯のSSIDと暗号キーがコピーできる。利用には、移行元のルーターがWPSに対応している必要がある。

「Wi-Fi設定コピー機能」で、子機側の設定を変えることなく移行が可能

 専用アプリをインストールし、スマートフォンやタブレットに搭載されているNFCを本体にかざすだけで接続設定できる「NFCコネクト」に対応。NFC非対応の場合はQRコードを撮影するだけで設定できる「QRコネクト」も用意する。

NFCをかざしたり、QRコードを撮影するだけで接続設定が完了

 また、ルーターに接続されている機器にフィルタリングをかけられる「ファミリースマイル」は、WN-AC1600DGR3では1年間、WN-AC733GR3では2カ月の無料期間が提供される。機器別にフィルタリングのレベルを設定可能で、「小学生中学年相当」「小学生高学年相当」「中学生相当」「高校生相当」「インターネットあんしんコース」「インターネットエキスパートコース」の6種類から選択できるほか、カスタマイズも可能。

フィルタリングをレベル毎に設定できる「ファミリースマイル」

 WN-AC1600DGR3のみに搭載される機能として、本体に接続したUSB機器をLANに接続したPCで利用できる「net.USB」、USB接続した外付けストレージを共有できる「簡易NAS機能」、外出先からUSB接続した外部ストレージにアクセスできる「リモートリンク2」、外出先からネットワーク上のPCやNASにアクセスできる「VPNリモートアクセス」、USB接続したプリンターをPCやiOS/Android機器で共有できる「プリントサーバー機能」がある。このほか、別売のPC用地デジチューナー「GV-MVP/FZ2」をUSB接続し、iOS/Android機器に専用アプリをインストールすることで、Wi-Fi経由でテレビ視聴が可能となる。

USB機器をワイヤレスで使用できる「net.USB」
外出先からUSBで接続した外付けストレージにアクセスできる「リモートリンク2」
別売のPC用地デジチューナーを接続することで、スマホ/タブレットから視聴可能
外出先から自宅PCやNASにアクセスできる「VPNリモートアクセス」

 そのほかの仕様として、両モデルとも有線ポートは1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tに対応しており、WAN側×1ポート、LAN側×4ポート。IPv6パススルー、MTU設定、IPsecパススルー、PPTPパススルーなどに対応する。WN-AC1600DGR3のみVPN(PPTP)サーバーにも対応する。サイズは、WN-AC1600DGR3が127×188×29(縦×横×厚さ)、WN-AC733GR3が109×193×32mm(縦×横×厚さ)。

 対応OSは、Windows 8.1/8/7(SP1以降)/Vista(SP2以降)、Mac OS X 10.5~10.9。WN-AC1600DGR3のVPNリモートアクセスを利用する場合の環境は、Windows 8.1/8/7/Vista/XP(SP3以降)、Mac OS X 10.5~10.9、Android 2.3~4.4、iOS 5~7となる。

(山川 晶之)