ニュース
日本HP、新型インクジェット複合機4機種を発表、スマホ・タブレット対応を強化
(2014/8/25 17:35)
日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は25日、個人向けA4カラーインクジェット複合機の新製品4機種を発表した。全機種とも無線LAN機能を備え、スマートフォンやタブレットからの印刷機能を強化した。9月中旬より順次販売を開始する。
製品ラインナップと価格(HP Directplus価格、税別)は、「ENVY4054」が8800円、「ENVY5530」が1万1800円、「ENVY5640」が1万5800円、「Officejet 5740」が1万8800円。各機種ともプリント、スキャン、コピーの3機能を備え、自動両面印刷に対応。Officejet 5740はファックス機能も備える。
全機種ともAirPrintやGoogle Cloud Printをサポートし、iOS/Android向けアプリを利用したスマートフォンやタブレットからの印刷にも対応。ENVY5640とOfficejet 5740の2機種は、Android 4.4以降にプリインストールされている「HPプリントサービスプラグイン」に対応し、印刷用のアプリなどをインストールすることなく、ブラウザーアプリの印刷メニューからプリントが可能。Officejet 5740はNFCにも対応し、デバイスをプリンターに近付けるだけで印刷できる「NFCタッチtoプリント」機能に対応する。
ENVY5640とOfficejet 5740の2機種は、家庭用と仕事用で併用できる製品という位置付けで、ヘッド幅が1.5倍になった新開発のプリントヘッド一体型インクを採用することにより、印刷速度の高速化と低ランニングコスト化を実現。L判専用トレイを用意し、給紙容量も125枚に増加。Officejet 5740ではさらに、25枚自動給紙フィーダーや、有線LANポート、USBメモリポートを備える。
日本HPでは、スマートフォンやタブレットの普及率上昇と、在宅ワーカーの増加というユーザーニーズの変化に対応し、機能を強化したと説明。スマートフォンから直接できるプリンターがあることの認知度は41%にとどまっているが、そうした機能を使ってみたいという回答は64%に上っており、潜在的ニーズを引き出していきたいとした。
また、今回発表した4機種は、プリントヘッド一体型インクを採用。インク交換のたびに新しいプリントヘッドに交換でき、黒とカラーのどちらかが切れても印刷が継続できる「シングルカートリッジモード」に対応する。ユーザーの印刷頻度や枚数に応じた最適なインクシステムとして、個人向けの機種ではヘッドの故障や目詰りの問題が少ない一体型インクを採用し、法人向けの機種では大量印刷や連続印刷に適した独立型インクを採用していくという。