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北陸新幹線・金沢開業を前に、石川県金沢市が無料Wi-Fi提供開始

 石川県金沢市が9日、公衆無線LANサービス「KANAZAWA FREE Wi-Fi」の正式運用を開始する。市内8カ所にWi-Fiエリアを順次整備し、外国人を含む観光客やビジネス客が誰でも無料でインターネット接続が行えるようにする。

 各エリアでSSID「Kanazawa_Free_Wi-Fi」に接続し、ウェブブラウザーを起動すると、専用ポータルサイトが自動的に表示される。そこで利用規約やプライバシーポリシーに同意した後、氏名とメールアドレスを登録することでインターネット接続を利用できる(登録情報は30日間有効)。利用時間は1回あたり20分間に制限されるが、回数制限はなく1日に何回でも接続可能だ。ポータルサイトでは、日本語、英語、フランス語、中国語(簡体・繁体)、韓国語による観光情報なども提供する。

 なお、誰でも簡単に使えるように提供するものだとしており、無線の暗号化は行っていない点に留意するよう呼び掛けている。また、大規模災害時には、利用者登録の有無にかかわらず、インターネット接続を開放する予定だという。

 エリアは、昨年10月末より暫定運用を開始していた金沢駅東広場の1)もてなしドーム地上部、2)もてなしドーム地下部に加えて、3)金沢21世紀美術館、4)金沢市役所前広場でも9日より提供を開始。さらに1月下旬より、5)近江町市場入口(武蔵ヶ辻バス停)、6)香林坊バス停(アトリオ前)、7)香林坊アトリオ周辺、8)片町一丁目交差点周辺でも開始する。

 エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社が提供する訪日外国人向けアプリ「Japan Connected-free Wi-Fi」でも、KANAZAWA FREE Wi-Fiに対応している。同アプリで初回の利用者登録を行えば、サービスごとに何度も利用者登録することなく、KANAZAWA FREE Wi-Fiを含む全国9万カ所以上の対応アクセスポイントを無料で利用できる。

(永沢 茂)