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Googleの「終わりなき戦い」、2014年は5億2400万件の悪質広告を停止

~偽造品広告対策では成果も

 米Googleは5日、悪質なウェブ広告に対する取り組み実績レポートの2014年分を公開した。ポリシー違反などで停止した広告は5億2400万件で、2012年の2億2000万件、2013年の3億5000万件よりさらに増加した。なお、2014年の強制停止アカウント数は21万4000件だった。

悪質広告対策の実績要旨(画像は公式ブログより引用)

 レポートでは、悪質広告排除に向けた取り組みを「終わりなき戦い」と説明し、ユーザーの安全性確保に向け、技術的対抗手段の開発などを継続的に行うことを改めて表明している。

 2014年は、偽造品に関連した広告への対策が成果を挙げ、7000件の広告主アカウントを停止した。これは2012年の8万2000件、2013年の1万4000件と比較して大幅な減少となっており、偽造品広告の審査通過が困難になっていることを示すという。

 また、スパイウェアやアドウェアをダウンロードさせるサイトへの誘導広告については25万件を2014年だけで停止。同様に、効果を誇張した健康食品については、過去18カ月で250万件を停止した。

 なお、Googleでは悪質広告について、一般ユーザーから報告を受け付けるための専用フォームも設けている。

(森田 秀一)