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キヤノン、投写画面上の操作や書き込みが可能な超短焦点プロジェクター新製品

 キヤノンは、「パワープロジェクター」シリーズの新製品として、超短焦点プロジェクター「LV-WX300UST」「LV-WX300USTi」を5月25日に発売する。想定価格は、LV-WX300USTが14万円前後、LV-WX300USTiが17万円前後。

LV-WX300USTi

 投写面まで約28cmの短い距離で80型の大画面を投写でき、学校の教室やオフィスのミーティングスペースなど、十分な投写距離の確保が難しいスペースでも利用できる製品。本体にはステレオスピーカー(10W×2)やマイク端子を搭載し、音響設備のない施設でも利用できる。

 「LV-WX300USTi」は本体にカメラを備え、付属ソフトをインストールしたPCとのUSB接続により、付属の電子ペンを利用して、投写画面上の操作や書き込みが可能なインタラクティブ機能を搭載。書き込みの位置を最適化するキャリブレーション機能を備え、簡単に書き込み機能を利用できる。

投写画面への書き込みやPC操作が可能

 投写画面には最大4人が同時に文字や図形を書き込むことができ、学校などでの電子黒板としての利用や、会議での利用が可能。投影されたPC画面上でマウスの代わりとしても利用でき、プログラムの起動やファイル選択などの操作を行える。

 書き込んだ内容はPCに保存でき、次回起動時に前回の投写画面に続けて書き込みが可能。保存形式は専用フォーマットのほか、PDF形式やJPEG形式が選択できる。動画による記録も可能で、PCのUSBカメラを利用することで、投写画面だけでなく会議や授業などの全体風景を同時に録画し、投写画面の映像と全体の映像を同時に2画面で再生できる。

書き込み内容と風景を同時に記録して再生も可能

 専用オプションの「フィンガータッチモジュール」(別売)を利用すると、電子ペンを使わずに指先による書き込みも可能。投写に最適な位置に固定できる専用オプションのホワイトボード(別売)も用意される。

 画素数は1280×800、光源は超高圧水銀ランプ(3000ルーメン)。騒音レベルは省電力設定時で29dbの静音性能を実現。最大入力解像度は1600×1200。入力端子はミニD-sub15ピン×2、HDMI×2、ミニDIN×1(Sビデオ)、RCA×1(ビデオ)、2RCA×1(音声)、3.5mmミニジャック×2(音声/マイク)。出力端子はミニD-sub15ピン×1、3.5mmミニジャック×1(音声)。

 本体寸法は、LV-WX300USTが約288×375×168mm、LV-WX300USTiが約288×375×194mm。重量は約5.0kg。

(三柳 英樹)