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「kagamin2」などの動画配信支援ツールでアニメ作品を無断配信、24歳男性ら送検
(2015/12/10 16:09)
大阪府警サイバー犯罪対策課などが9日までに、動画配信支援ツールを用いてアニメ作品を無断配信していた被疑者6人を、著作権法違反の疑いで大阪地検に送致した。一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が9日、発表した。
栃木県佐野市の無職男性(24歳)は、大阪府堺市の男子大学生(24歳)と共謀し、「ヴァンドレッド」や「名探偵コナン」などの作品を、動画配信支援ツール「kagamin2」などを通じて不特定多数のユーザーに送信可能な状態にし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれている。
kagamin2は、別名「鏡ツール」とも呼ばれており、視聴者がリレー形式で動画を配信することで回線の負荷を分散できる。配信されている動画を複製して配信することを「鏡」と呼び、鏡をするユーザーにより、回線速度が遅い配信者でも安定した配信が可能となる。警察によると、同ツールを使用した無断配信の摘発は全国初。
被疑者らは、大阪府の男子大学生が「アニメ専用回線」として提供したインターネット回線を通じてアニメ作品を無断で配信。男子大学生が回線容量の大きいインターネット回線を提供することで、より多くのユーザーが視聴できるようになっていたという。配信した男性は「みんなでアニメを楽しみたかった」と供述しており、回線を提供した男子大学生は「場を盛り上げたかった」などと犯行を認めているという。