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「少年マンガの源泉展」12日より都内で開催、1940~50年代の希少原画とともに電子書籍も
(2015/12/11 13:04)
「巨匠が愛したマンガを、原画と電子書籍で魅せる 少年マンガの源泉展」が12月12日~2016年1月24日、青山GoFa(東京都渋谷区)で開催される。入場料は800円(税込、ドリンクチケット付き)。営業時間は12~18時。なお、祝日以外の月曜は定休日、12月28日~1月5日は年末年始休業。
現在の少年マンガの源流になったという1940~50年代に連載されていた作品を中心に、希少原画90点以上を展示。また、それらすべての作品を電子書籍で楽しめるiPadなどの端末も会場内に設置する。電子書籍ストア「eBookJapan」を運営し、現在では入手困難な希少マンガ作品の電子化も行っている株式会社イーブックイニシアティブジャパンが同展示会に特別協賛した。
展示される原画は、「タンク・タンクロー」「冒険ダン吉」「ドロンちび丸」「鉄腕アトム(複製原画)」「鉄人28号(複製原画)」「少年王者」「少年ケニヤ」「赤胴鈴之助」「ロボット三等兵」「天馬天平」「矢車剣之助」。
「自由な発想と明快な物語で構成されたマンガは当時の少年、少女に夢を与えただけではなく、その後、手塚治虫や横山光輝によって花開く、芳醇なマンガ文化の礎となった作品群」だという。
三菱重工ビーバーエアコンの「ビーバーくん」で知られる故・安田卓也氏の貴重なマンガ作品コレクションや、 松本零士氏の希少な単行本・増刊雑誌、雑誌付録などのコレクションもあわせて展示。さらに12月19日には、松本零士氏のトークショー/サイン会も実施予定。入場料は3000円(税込)。
【追記 18:50】
イーブックイニシアティブジャパンは11日、「冒険ダン吉缶バッジ」「ドロンちび丸缶バッジ」など、同社が独自に商品化した各キャラクターのグッズを販売すると発表した。
また、「冒険ダン吉」を電子書籍化し、eBookJapanでの配信を開始した。同作品は、文章と絵の部分が特立した“絵物語”として、大日本雄弁会講談社の月刊誌「少年倶楽部」に1933~1939年まで連載。その後も1953~1954年に、集英社が創刊した「幼年ブック」にマンガ形式のリメイク版として連載されたという。
eBookJapanでは、「冒険ダン吉」をはじめ、原画展の出品作品の電子書籍をまとめた特設ページも開設している。