ニュース

“老眼の低年齢化”に対応、メガネスーパーが若い世代を対象に「スマホ老眼検査」

 株式会社メガネスーパーは15日、今後の事業展開について都内で説明会を開催し、11月より提供を開始した独自の眼の世代別検査メニューについて説明した。

 ユーザーの生活環境や眼の調整力を考慮した総合的な検査「トータルアイケア検査」において、メガネをかけた際の眼の負担を最小限にし、両眼でしっかり見ることができているかを確認する「眼位検査」「視野角検査」「色覚検査」を追加した「トータルアイプレミアム検査」を6月に導入した。眼位検査では両眼視機能(同時視・融像・立体視)、視野角検査では水平視野、色覚検査では色覚特性の有無と程度を検査する。

 また、11月から各世代特有の眼環境に対応した世代別検査をトータルアイ検査にオプションとして追加し、メガネスーパー全店舗で展開する。世代を5つに分類し、各世代ごとの眼の悩みや状態に対応した検査のほか、視覚機能を向上させる「ビジョントレーニング」も提供する。世代別検査メニューでは、「眼育検査」は14歳以下を対象に、視野・死角検査、色覚検査と集中力アップのビジョントレーニングを実施。「スマホ老眼検査」は15~35歳を対象に、輻輳量検査、下方回旋量検査と眼位ストレッチを実施。「ホームBiz検査」は36~54歳を対象に、水平視線検査、下方回旋量検査と眼位ストレッチを実施。「ヘルスケア検査」は55~64歳を対象に、視野角検査、下方回旋量検査と脳トレ、疾病予防を実施。「アクティブ検査」では65歳以上を対象に、視野角検査、輻輳量・下方回旋量検査・アムスラー検査・DVA検査と運動機能改善、眼疾病に対応したトレーニングを提供する。

 サービス提供の背景には、PCやスマートフォンなどに代表されるビジュアルディスプレイターミナル(VDT)に依存した生活時間の増加や、高齢化社会の進展による老眼を有する消費者の増加があるという。メガネスーパーは“老眼の低年齢化”“近視の高年齢化”が進行していくと考え、従来の“見えるだけのメガネ作り”を目的とした検査ではなく、ユーザーの視力や生活環境に合わせたメガネ作りが必要だと考え、総合的かつ細かな検査の導入、事業展開を行うとしている。

 メガネスーパー代表取締役社長の星崎尚彦氏は、「スマートフォンにより、疑似老眼が若い世代で起こっている。“スマホ老眼”に対応した世代別検査メニューを提供することで、自身の眼の状況についてどの程度理解しているか問題提起をする」と述べ、眼の健康に注力したサービスへ取り組んでいくとした。

株式会社メガネスーパー代表取締役社長の星崎尚彦氏

(磯谷 智仁)