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潜在価値の評価が最も高い新ドメイン!? 「.shop」の登録受付が7月開始

 GMOドメインレジストリ株式会社は24日、同社が管理していくことになった新gTLD「.shop」の運営開始スケジュールを発表した。

 まず、7月2日~8月30日が商標権者向けのサンライズ期間となっており、保有する商標と同じ文字列のドメイン名を一般登録などに先駆けて優先的に申請・登録できる。ただし、対象となるのは、ICANNの商標保護プログラム「TMCH(Trademark Clearinghouse)」に事前に登録された文字列のみ(TMCHについては、2014年1月31日付関連記事『「.pink」「.red」「.blue」など、もう何が何やら……新gTLDが100種超え 商標保護の観点から有効な「TMCH」とは』を参照)。

 続いて、9月2日~9月25日が、誰でも申請できる優先登録期間。GMOドメインレジストリが指定した単語や短い文字列など、人気の高いドメイン名をダッチオークション方式で販売する。この方式は、時間の経過とともに価格が上がっていく一般的なオークションと異なり、各ドメイン名のオークション開始1日目が最も高額で、次第に価格が下がっていく方式。新gTLDで主流になりつつあるのだという。

 その後、一般登録期間が9月27日にスタート。空いている文字列のドメイン名を先願制(早い者順)で登録できる。

 この新gTLDは見てのとおり英語の「shop」を意味したもので、ECサイトなどでの利用が想定される。GMOドメインレジストリによれば、文字列の意味、覚えやすさ、用途の明確さから、2000件近くの新設申請があった新gTLDの中で最も高い評価を受けているTLDの1つとされているという。

 実際、「.shop」は、GMOドメインレジストリだけでなく、AmazonやCharleston Road Registry(Googleのレジストリ事業会社)など8社が新設を申請した人気の新gTLDだ。最終的に、そのうちの7社が運営権利をかけたオークションに参加し、GMOドメインレジストリが4150万1000ドル(約49.2億円)で競り落とした経緯がある。

 また、ドメイン名売買業界大手のSedoが行った新gTLDについての評価で、「.shop」は最も潜在価値の高いドメインとの結果が出たことも紹介している。Sedoでは、1)申請競合数、2)「.com」との後方一致文字列のドメイン登録数(例:xxx-shop.comなど)、3)Googleのグローバル検索数、4)検索連動型広告購入時のクリック単価、5)大手ドメイン販売事業者United Domainsの事前購入数――という5つの基準で評価したところ、トップ10は、1位「.shop」、2位「.web」、3位「.site」、4位「.music」、5位「.hotel」、6位「.one」、7位「.blog」、8位「.eco」、9位「.sport」、10位「.love」だった。

 GMOドメインレジストリでは、「国内のみならず、国外においても高く評価を受けている『.shop』は、今後のEC市場拡大の一助として、最も貢献できるTLDと考えている」とコメントしている。