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黒文字にグレーバック、適切な明度比は? W3Cの指針を紹介したエントリーが話題に
2016年7月28日 05:55
ウェブサイトの見出しや本文で、背景に薄いグレーを敷いたり、あるいは本文の文字色に黒ではなく若干薄いグレーを用いるケースはよくある。サイトデザイン全体にまとまりを出すためによく使われるTipsだが、背景と文字の明度が近いと可読性が低下するなど、リスクも多い。これまではデザイナーが経験則で決めていたこのグレーの使い方について、W3Cが定めた指針を分かりりやすく解説したエントリーが多数のブックマークを集めていた。それによると、白背景にグレーの文字を使う場合、およびグレーの背景に白文字を使う場合は、ともに「明度46%(#767676)以内」が目安となるのだとか。この目安は文字のサイズによっても異なり、大きさが18ポイント以上であれば明度58%(#949494)までは許容されるとのこと。指針ではこのほかにも、明度90%(#E6E6E6)以上の薄いグレーの背景に文字を載せる場合の目安についても書かれている。WCAG 2.0に記載されている内容ということで、既に知っている人も多いはずだが、知識として抜け落ちていたという人がいれば、メモないしブックマークをしておいたほうがよさそうだ。
- その文字、薄すぎない? デザインにおける灰色の明度は何%が最適か(UX MILK)
http://uxmilk.jp/44861 - Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0(W3C)
https://www.w3.org/TR/WCAG20/