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博物館の古代エジプト胸像、3Dスキャナーで“盗撮”されたデータが一般公開される

 3Dスキャナーとプリンターの普及が進む昨今だが、これらを使ったとある事件がいまネットを中心に話題をさらっている。これはドイツの博物館に展示されている古代エジプトの胸像を3Dスキャナーを使って“盗撮”し、ネットでその3Dデータを公開するというもの。具体的には、胸の前に装着したKinectスキャナーをマフラーで隠して博物館に侵入し、客に紛れて360度スキャンを行ったとのことで、実際に“盗撮”を行った様子を捉えたムービーまで公開されている。実行者はこれら胸像がドイツではなく、それらが発掘された国に保管されるべきだと主張しており、そうした政治的メッセージを発信する目的もあって今回の行為に及んだらしいのだが、いままでなかった手口ということで、法に触れるかどうか自体が判断できないのだとか。ドローンなどと同様、テクノロジーの急速な進歩を痛感させられる出来事で、今後こうした手口を想定したルール作りも求められることになるのかもしれない。

◇museumshack(Vimeo)
https://vimeo.com/148156899
◇Artists Covertly 3D Scanned Nefertiti's Bust And Released It Online(Popular Science)
http://www.popsci.com/artists-covertly-3d-scanned-nefertitis-busted-and-released-it-online

(tks24)