● ここがオススメ!
国勢調査データや国民生活基礎調査データをはじめ、各府省が公表している統計データを横断的に検索し、自由に閲覧・ダウンロードできる。政府提供のデータなので信頼性も問題なく、ほとんどのデータがExcelやPDFファイルで提供されるため、グラフ作成や統計分析が容易に行なえるというメリットもある。
● 各府省のデータを、キーワードで串刺し検索可能
記事を書いたり、思いついたアイデアを企画としてまとめたり、プレゼンするという作業において、発案内容の正当性・妥当性を裏付ける資料が必要だ。とはいっても、足しげく図書館に通う時間はなかなかないだろう。また、資料があったところで、パソコンが主流のビジネスシーンにおいて、扱いやすい形にするには手間がかかる。そんな方に便利なのが、政府発表のデータが簡単に調べられる「統計データ・ポータルサイト ~政府統計の総合窓口~」である。
「統計データ・ポータルサイト ~政府統計の総合窓口~」は総務省統計局が運営・管理している。総務省統計局は政府が発表する統計データの総合調整を行なう統計機関であり、その名の通り、日本の現状を知る上で重要な統計データのポータルサイトとなる。
政府のデータとはいっても、どこにどんなデータがあるかわからないというのが正直なところ。該当しそうな省庁のサイトをすべて見て回るのは非効率的だ。「統計データ・ポータルサイト」の最大のメリットは、各府省のデータをまとめて、横断的にキーワードで検索できる点。「各府省横断検索」のオプションを使うと、検索キーワードに加え、対象となる府省の指定も可能になり、検索結果はデータ掲載ページへダイレクトにリンクされているため、情報にたどりつきやすい。
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国民生活基礎調査や国勢調査をもとにまとめられている「統計でみる日本の姿」は、人口、マクロ経済指標、経済統計、社会統計という4つのテーマでデータを提供しており、非常に興味深い
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検索したデータをグラフや表、地図などの形で表示してくれる「ビジュアル統計DB」
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一方で国土・気象、人口・世帯、国民経済計算、企業活動などの「分野別統計データ」も一覧で提供されている。調べたいテーマを選ぶか、「統計データのフリーワード検索」でキーワードを指定すると、目的の統計表が掲載されている分野が表示されるので、ディレクトリ形式で絞り込んでいくこともできるのだ。もちろん検索対象は全府省である。このほか、「50音別統計名」「50音別キーワード」「実施機関」からも絞り込めるので、目的に応じた使い方が選べる。
● データはExcel形式やPDFでダウンロード可能、圧縮も指定できる
データの多くはExcelやPDF形式で提供されており、直接ダウンロードすることも可能だが、「ビジュアル統計DB」を用いるとさらに便利な使い方ができる。
選び出した統計データを、Webページ上で表として表示できるだけでなく、色などを任意に指定してグラフ化する、生成した画面の印刷やダウンロードなどが可能になる。さらに、ダウンロードするファイル形式(SVG、GIF、PDF)と圧縮方式(Windows形式での自己解凍、LZH、圧縮しない)も指定可能だ。
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「コンピュータ設置状況」を表で表示したところ
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「コンピュータ設置状況」を棒グラフで表示したところ。グラフのタイプは、棒、折れ線、円など8種類の中から選択可能
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なお、最新公表データは「新着情報・統計トピックス」に掲載されており、今後掲載予定のデータについては「公表予定」に、将来公表予定の調査データ名と、公表予定日が記されている。平成20年度にはさらに機能を強化し、「e-Stat」(イースタット:政府統計の総合窓口)としてサービスの提供を開始するという。
関連情報
■URL
統計データ・ポータルサイト~政府統計の総合窓口~
http://portal.stat.go.jp/
「超便利! ビジネスに役立つ無料サイト」連載バックナンバー
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/biz_site_backnumber/
2007/11/06 14:55
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すずまり 大学卒業後、システム開発会社→ISPの営業企画→フリーのWebデザイナー→フリーのライター、とどんどん脱線。オンラインサービスからソフトウェア、ハードウェアまでIT関連のレビューを中心に活動中。趣味は写真。キックボクシングのリングサイド撮影が講じて、現在は目黒の某ジムの練習生に。現在の目標はミドルキックの上達とくびれの復活。 |
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