● こんなところが便利!
余分な機能は省き、年賀状やはがき作成に必要な機能に絞り込んだシンプルなインターフェイスを持つ無料のはがき作成ソフト。テンプレートや素材も用意されており、デジカメで撮影した写真などオリジナル画像の取り込みにも対応。ぼかしや影などの各種エフェクト機能なども用意されている。また、フリーソフトには珍しく、Mac OS XとWindowsの両プラットフォームに対応している。
● 初心者にもお勧めできるカンタン年賀状作成ソフト
先延ばしにしてきたが、会社が終わるまでに年賀状作りを終えなくては……とお考えの方もいらっしゃるに違いない。定番アプリをお持ちでない方にとって、年賀状作りを任せるソフト選びは、文面を考えるのと同じくらい頭を悩ませるテーマだろう。
そんな方のために、手軽に年賀状が作成できる無料アプリケーションをご紹介しよう。
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年賀状・はがきが簡単に作れる無料ソフト「プリントマジック」。今後も機能が拡張されていくという
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まずは公式サイトからダウンロードして「プリントマジック」を入手しよう
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「プリントマジック」は、宛名作りから文面、印刷までをこなせるはがき作成ソフト。アドビシステムズが開発した「Adobe AIR」とよばれるアプリケーション実行環境で利用できる「デスクトップ・アプリケーション」だ。
Webサイト制作で用いられるHTMLやCSSをはじめ、Flash、JavaScript、Flex、AjaxといったWebアプリケーションの開発技術を使って制作されており、簡単にいえば、デスクトップに常駐させて利用できる“時計”や“電卓”といったウィジェットと同種。
動作させるにはインターネット接続環境と、Adobe AIR実行環境が必要だが、「プリントマジック」インストール時に、Adobe AIRランタイムも同時にインストールされる。
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インストーラの起動画面
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Adobe AIRもインストールされる
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● 差出人登録から印刷まで、マニュアルなしで簡単に操作できる
起動後の画面には、左から「差出人」「住所録」「文面」「宛名印刷」「文面印刷」という大きなボタンが並んでいる。いずれも年賀状作りに必要な作業で、この順番に作業していけば、年賀状が完成する。
差出人データは入力後xmlファイルとして保存できる。いくつか入力しては別名で保存しておけば、必要に応じて読み込むことができる。
住所録機能も搭載しており、入力したデータは五十音順のほか、あらかじめ設定しておいた分類で絞り込み可能。他のはがき作成ソフトのデータもCSV形式でインポートできる。インポートについては、対応ソフトの指定はとくになく、インポート時に項目の割り付け作業を行えばOKだ。ただし、登録できる住所は1人につき1箇所までのため、自宅と職場住所の一括管理はできないので、この点は利用にあたって注意が必要だ。
年賀状の「文面」作りでは、テンプレートや素材も提供されるのも特徴だ。筆者が確認した時点では、「テンプレート」が6種類、「素材」は「背景」「イラスト」「ふきだし」「フレーム」の3つに分けられており、「背景」は縦書き用が53点、横書き用が54点提供されている。さらに「イラスト」が16点、「ふきだし」は100点、「フレーム」は21点という豊富さである。このほか、「マイデータ」として独自にJPEG、PNG、GIFファイルを読み込むことができるので、素材と組み合わせれば手軽にオリジナル年賀状が完成する。
また、文字編集機能や、エフェクト機能も用意されており、共通の設定として、位置、拡大率、回転、反転、不透明度、重ね順が指定できる。さらに、文字入力や、影、ぼかし、発光、ベベルといったエフェクト機能も用意されているので、文字や吹き出しに影をつけるといった処理が簡単に施せる。印刷では、ありがちなズレやサイズの補正機能も用意されており、郵便番号の位置調整なども簡単だ。
操作方法は、マニュアルを読まなくてもメニューを見れば直感的に理解できるのもうれしい。プライベート用やSOHOなど、件数がさほど多くない場合には、画像素材などを各種サイトからダウンロードするなどして調達し、制作は「プリントマジック」だけで十分というケースも多いのではないだろうか。余分な設定項目がないため、初心者でもあまり説明を必要とせずに使いこなせるだろう。
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差出人作成画面。入力値はリアルタイムに表示される
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宛先入力画面
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改行して名前を入力すると連名になるようだ。敬称も同様
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他の年賀状作成ソフトでエクスポートしたCSVファイルをインポートしている様子。項目の関連付けを行う
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登録されているテンプレートの例
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背景素材の例
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入力文字、吹き出し、イラストを組み合わせた例。位置や拡大率、回転、反転のほか、不透明度の調整も可能
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テキストの編集画面
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影、ぼかし、発光、ベベルといったエフェクト機能も備える
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印刷時の余白の調整や、郵便番号などの位置調整も可能
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簡単でわかりやすいのが特長のソフトではあるが、あえて今後強化してほしい機能を挙げるなら、住所管理だろう。一般的なはがき作成ソフトでは、1人に対して自宅と勤務先の2つの住所が入力可能なことが多いが、「プリントマジック」では住所は1人につき1カ所となっている。
他ソフトのデータを移行する場合には、インポート時に分類を設定することで対応するが、仕事でもプライベートでもつきあいがあり、自宅も勤務先も一緒に管理したい相手が多いような場合には、住所録代わりとしては使いにくいだろう。今後のバージョンアップに期待したいところだ。
関連情報
■URL
プリントマジック
http://www.print-magic.net/
2008/12/24 14:13
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すずまり 大学卒業後、システム開発会社→ISPの営業企画→フリーのWebデザイナー→フリーのライター、とどんどん脱線。オンラインサービスからソフトウェア、ハードウェアまでIT関連のレビューを中心に活動中。趣味は写真。キックボクシングのリングサイド撮影が講じて、現在は目黒の某ジムの練習生に。現在の目標はミドルキックの上達とくびれの復活。 |
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