日立ソフトウェアエンジニアリングは5日、クライアント間でやり取りされている暗号メール(S/MIME)のウイルスチェックとコンテンツチェックができるソフトウェア「S/MIME Inspection Gateway(SMIG)」を開発し、8月1日より販売を開始したと発表した。出荷開始は11月1日から。価格は、1サーバーあたり1,000万円。
SMIGは、クライアント間で暗号化してメールをやり取りする際に、暗号化されたメールをサーバー側で1度復号し、管理者などが内容確認を行なった後に、ウイルスチェックサーバーやメールフィルタリングサーバーへ引き渡し、ウイルスチェックなどを行なった上で再度暗号化しなおして外部へ送信するシステムだ。SMTPリレーサーバーとして動作するために、SMTP形式でメールをやり取りしている任意のメールサーバー間に配置ができる。したがって、既存のメールシステムをほぼ変更することなく配置が可能だ。また、暗号はS/MIME方式に対応している。
日立ソフトによると、暗号メールを導入すると、暗号化による情報漏えいの可能性が低くなるものの、反面中身をチェックできないため、社内からの情報漏えいの可能性が発生し、メール送信時の内容チェックを義務付けている企業などでは導入に踏み切れないケースがあったという。その点SMIGでは、クライアントで暗号化したメールを1度復号化して内容チェックやウイルスチェックなどを行なった上で、再度暗号化して外部へ送信するため、これらの懸念を払拭したシステム構成となっている。
そのほか、暗号メールを復号するのに必要な秘密鍵をSMIGで厳重で管理するほか、専用のハードウェアで保管することも可能だ。対応OSは、Windows 2000となっている。
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送信時のシステムイメージ
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受信時のシステムイメージ
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.hitachi-sk.co.jp/News/News218.html
( 大津 心 )
2003/08/06 14:25
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