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シマンテック、7月のウイルス被害と不正アクセスのランキングを発表


 株式会社シマンテックは8日、2003年7月度の「ウイルス被害ランキング」と「不正アクセスランキング」を発表した。

 7月度の国内ウイルスランキングは、1位が「Bugbear」で202件、2位が「Klez」で169件、3位が「Redlof」で138件だった。6月度のウイルス報告状況では、1位がBugbearで435件、2位Klezで338件だったことから、全体的に報告件数が大幅に減少している。また、6月度に初めて2位に陥落したKlezが今月も2位となっており、長らく続いたKlezの猛威も沈静化しつつあるようだ。

 ワールドワイドでは、1位が「Bugbear」で22,157件、2位が「Klez」で4,539件、3位が「Sobig」で3,944件と、1位2位は国内と同じ結果だった。しかし、件数で見ると、1位のBigbearが2位Klezの4倍近く報告されており、ワールドワイドでBugbearが猛威を振るっていることがわかる。

 シマンテックの考察では、7月度は特に目立ったウイルスや報告は見られなかったとするものの、「Fornight」や「Redlof」のようにHTMLファイルに感染するタイプのウイルスが増え始めているため、警戒が必要だとしている。

 7月度の不正アクセスランキングでは、CodeRedの攻撃である「Microsoft Index Server/Indexing Services ISAPI Buffer Overflow Attack」が前月に引き続き313件で1位だった。シマンテックでは、7月に発見されたWindowsのRPCプロセスに関する脆弱性やCisco製ルータの脆弱性が影響が大きいとして警告している。特にRPCプロセスに関する脆弱性はすでに攻撃コードも公開されており、実際にこの脆弱性を利用したウイルスも発見されているため、早急に修正パッチを適用し対策するように呼びかけている。


関連情報

URL
  シマンテック
  http://www.symantec.co.jp/
  関連記事:シマンテックやNAC、6月度のウイルスランキングを発表
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0704/rank.htm
  関連記事:シマンテック、5月のウイルス被害と不正アクセスのランキングを発表
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0605/symantec.htm


( 大津 心 )
2003/08/08 18:23

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