調査会社の米IDCは、セキュアコンテンツマネジメント(SCM)製品の市場規模が年間平均成長率19%で増加し、2007年には64億ドルに達するという調査報告書を発表した。アンチスパム製品がこの市場を牽引していくと報告している。
「企業のセキュリティにとって、ウイルス感染は依然として中心的な問題になっているが、アンチスパムやHIPAA、GLBA、SECといったセキュリティコンプライアンスらが徐々に採用を増やしていくだろう」とIDCの調査員Brian Burke氏はコメントしている。
報告書では、スパムはもはや単なる迷惑ではなく、企業やユーザーの生産力を減少させるものになりつつあるとしている。またスパムは、企業にとって未知のウイルスや、ポルノサイトなどへのリンク、企業の機密の流出などにつながる危険性があるという。
アンチスパム製品などを含むメッセージセキュリティという分野は、セキュアコンテントマネジメント市場の中のごく小さなセグメントに過ぎないが、その市場規模は2003年の2億3,600万ドルから2007年には11億ドルへと急速に伸びていくと予測されている。
IDCでは、2番目に急速な成長を遂げる分野をWebフィルタリングだとしており、これは2007年までに8億9,300万ドル規模に成長する。現在、最も大きな分野であるウイルス対策製品はゆっくりと成長し、2007年には44億ドル規模になるものと予測されている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.idc.com/getdoc.jhtml;jsessionid=Q54PFFMKEJQHUCTFA4FCFGAKMUDYWIWD?containerId=pr2003_07_30_090706
( 岡田大助 )
2003/08/08 11:56
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