欧州連合(EU)の行政機関欧州委員会は6日(欧州時間)、米Microsoftに対し、反トラストに関する結論に関してコメントする最後の機会を与えることを明らかにした。実質的な最後通牒ともいえる。
欧州委は、消費者、供給業者、ライバル企業などから、種々の証拠を収集しており、Microsoftがパソコンにおける独占的な立場を利用してローエンドサーバー市場に不正に参入した事実や、WIndows Media PlayersをWindowsのOS自体に抱き合わせ販売を行なうことによって、ライバル製品を不正に蹴落とした行為などは、最終的には消費者の選択肢を狭めるものとして、種々の反トラスト行為が見受けられると結論付けている。
こうした背景のもと、欧州委はMicrosoftに対し、反トラスト行為を是正するための意思があるかどうか、また、その対策・時期に関してコメントを提出するように求めている。欧州委は、「一連の審査を経て間もなく最終ステージを迎えることになる」としており、今回のコメント提出の後、反トラストの判断が出される可能性が高いと見られている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://europa.eu.int/rapid/start/cgi/guesten.ksh?p_action.gettxt=gt&doc=IP/03/1150|0|RAPID&lg=en&display=
( Gana Hiyoshi )
2003/08/08 16:47
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