東芝/東芝EMI系の有料音楽配信サイト「du-ub.com」が8月31日でサービスを終了する。ダウンロード販売の利益が当初の事業計画を下回る実績が続いていたため、「事業の継続を断念せざるを得ないという結論に至った」(ドゥーブ・ドットコムの森賀貞行代表取締役社長)。すでに新曲の追加は13日で終了しており、同日付けでユーザー向けにも告知された。なお、購入済みの楽曲はサービス終了後も引き続き聴くことが可能。ヘルプデスクも12月末まで運営される予定だ。
du-ub.comは2001年2月16にサービスを開始し、宇多田ヒカルや椎名林檎の最新曲も配信するということで大きな注目を集めた。当初6曲でスタートしたサービスは、現在1,000曲以上に拡大。月間アクセス数も300万ページビュー、同じく試聴数は100万ストリームを超えるまでに成長したという。しかし、実際にはダウンロード販売の売上にそのままつながるというわけではなかった模様で、音楽のノンパッケージ販売という形態においては「当面の期間、国内の音楽市場に関して大きな環境変化は見込めないものと判断」した。運営会社のドゥーブ・ドットコムは、9月末にも休眠会社化する。
現在du-ub.comで販売されている楽曲のほとんどは、ダウンロード販売としてはdu-ub.comでしか扱っていないものだという。サービス終了後、他の有料音楽配信サイトに販売を引き継ぐかどうかはレコード会社側の判断となるが、ドゥーブ・ドットコムによれば、現時点では何も決まっていないとしている。
【お詫びと訂正】 記事初出時、ドゥーブ・ドットコムは9月末にも「解散する」としておりましたが、正しくは「休眠会社化する」です。ご迷惑をおかけした皆様にお詫びするとともに、ここに訂正させていただきます。
関連情報
■URL
du-ub.comサービス終了のお知らせ
http://www.du-ub.com/company/farewell.html
関連記事:東芝EMI、ついに有料の音楽配信サービスを開始
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2001/0215/emi.htm
( 永沢 茂 )
2003/08/18 19:59
- ページの先頭へ-
|