各市町村を専用線で結び住所、氏名などの個人情報を一元管理する住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)の本格運用が25日に開始した。これにより、個人が希望すれば、個人情報がICカードに記録された住民基本台帳カードの交付を受けることができる。
25日に住基ネットの本格運用が開始されたことにより、現在自分の住んでいる市区町村でしか受けられなかった「住民票の写し」が、全国の市区町村で受けることができるようになる。そのほか、引越し時の転出届提出が郵送で可能になり、窓口には転入届を出すだけで済む。
また、ICカード部分に住民票コードなどの個人情報が記録されている「住民基本台帳カード(住基カード)」の交付を受けることができるようになった。住基カードには、写真付きと写真無しがあり、写真付きの場合は公的な身分証として利用することができる。住基カードの交付を受けることにより、市区町村ごとの条例で規定された“証明書自動発行”や“施設予約カード”などのさまざまなサービスを受けることができる。
住基カードは、公的個人認証サービス用の秘密鍵や電子証明書の保存用カード機能も備えているため、将来的には、PCに専用リーダーを接続することによってネット上から電子署名を利用したオンラインサービスを受けることが可能だ。オンライン化が予定されているサービスには、戸籍抄本の取得や、婚姻・離婚届、所得税の確定申告、自動車登録、車庫証明などさまざまなサービスが予定されている。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.lasdec.nippon-net.ne.jp/rpo/rss/juki-net_panfu_20030825.pdf
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http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0805/jyukinet.htm
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http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0619/juki.htm
( 大津 心 )
2003/08/25 19:17
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