富士ゼロックスは25日、同社のプリントサーバーなどが採用している組み込み専用OSに、ウイルス「Blaster」などが利用する脆弱性「MS03-026」が存在しているため、ウイルスの影響を受ける可能性があると発表した。
同社では、Windows NT 4.0/2000/XPをベースとした組み込み専用OSをプリンターサーバー「Print Server」や「Document Gate」「DocumentGate-Wide」などに採用しており、中でもWindows 2000/XPをベースにしたものはBlasterに感染する可能性があるため、早急にアップデートすることを推奨している。
対象となるプリンターサーバーは、以下の通り。
・DocuCentre Color 500
・DocuColor 1250
・DocuColor 1255 CP用プリントコントローラPrint Server U/L/M
・DocuPrint C1255 Uタイプ/Lタイプ
・DocuWide C336/DocuWide C354用プリントコントローラPrint Server W
これらのプリンターサーバーは、Windows NT 4.0/2000ベースの組み込み専用OSを採用している。バージョンによってどちらを採用しているか異なるため注意が必要だが、Windows 2000ベースの場合は、早急にアップデートする必要がある。アップデート方法に関してはバージョン毎に異なるため、Webサイト上で確認しながら行なうことが推奨される。
「Document Gate」シリーズ製品は、Windows NT 4.0ベースの組み込み専用OSを採用しているため、Blasterに感染することはない。しかし脆弱性は存在するため、ほかのマシンが感染した場合、ブートに影響を受ける可能性があるという。したがって、富士ゼロックスでは、同社作業員が次回訪問する際に修正プログラムを適用するとしている。
「DocumentGate-Wide」シリーズ製品は、Windows XPベースの組み込み専用OSを採用しているため、Blasterに感染する可能性がある。同社では緊急対策として、修正プログラムの導入手順をFAXで連絡し、対応しているという。
なお、富士ゼロックスでは、他の商品についても対応方法が決定次第、随時案内していくという。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.fujixerox.co.jp/release/2003/0825_msblast.html
( 大津 心 )
2003/08/26 14:02
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