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左に映っているのがプレゼンター。プレゼンターが視聴者の権限を変更すれば、スピーカーとして発言してもらうことも可能だ
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ニフティとプロハウスは2日、ISP「@nifty」で法人向けのテレビ会議サービス「EyeballMeeting」の提供を同日より開始したと発表した。主に個人ユーザーを対象に提供中のテレビ電話サービス「Eyeballパティオ」の機能を拡張し、多人数同時参加などの法人用途に対応した。1アカウントあたり月額2,000円で提供する。
EyeballMeetingではまず、テレビ会議へ参加できる人数がEyeballパティオの3人から30人に拡張。会議の司会者である「プレゼンター」、最大10人の「スピーカー」のほか、「視聴者」に対しても会議の様子をブロードキャストできる。PowerPointやビットマップ形式のファイルを資料として表示したり、ホワイトボードを使いながら説明することも可能だ。
社内メンバーだけでなく、社外取引先などが特定の会議にのみ参加できる「ゲストID」の発行機能も追加されている。いずれも、会議のホストが参加者に送るメールにURLが記載されており、ここに指定時間にアクセスし、アカウントとパスワードを入力すること会議に参加できる仕組みだ。
さらにEyeballMeetingでは、Eyeballパティオで採用していたP2P型の接続方式に加えて、ニフティが用意したテレビ会議サーバーを介したクライアント/サーバー接続も可能になった。これは、ファイアウォールなどの設定により社外からのP2P接続が難しい場合などに利用するもの。一方、P2P方式では音声や画像の品質が優先されるとしており、会議ごとに2つの接続方式から選択できるようになっている。
EyeballMeetingの対応環境は、Windows XP/2000/Me/98およびInternet Explorer 5.0以上。市販のWebカメラやPC内蔵カメラ、ヘッドセットまたはPC内蔵のマイクとスピーカーが必要だが、特別なクライアントソフトは不要だ。料金は初期費用が無料、月額料金は3アカウント6,000円から30アカウント60,000円までの5コースが用意されている。なお、ゲストIDは1アカウントにつき月額2,000円が別途必要となる。
1アカウントあたり月額2,000円という低料金を実現できた理由について、ニフティの鈴木孝充取締役サービス事業部長代理は、「P2P方式の利用がメインになると想定したことで、大きな負荷がかかる従来のサーバー型のテレビ会議サービスよりもコストを抑えることができたため」と説明している。企業における遠隔会議のほか、マンションの自治会や英語塾の家庭教師サービスなどでも利用を見込んでいるという。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.nifty.com/corp/release/20030902.htm
EyeballMeeting
http://www.nifty.com/meeting/
関連記事:ニフティ、ブロードバンド対応ビデオチャット「EyeballパティオLite」開始
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0521/eyeball.htm
( 永沢 茂 )
2003/09/02 16:25
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