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NACマーケティング本部McAfeeマーケティング部部長代理の能地將博氏
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日本ネットワークアソシエイツ(NAC)は3日、スパム対策機能を提供するアプライアンス製品「McAfee SpamKiller for WebShield Appliance」を9月5日より販売すると発表した。価格は初年度がノード数無制限で998,000円、次年度以降548,900円。
SpamKillerは、同社のゲートウェイセキュリティ対策製品「WebShield Appliance 2.7」にスパム対策機能を追加提供するオプション製品だ。米Network Associates社が1月に惑メール対策ソリューション大手の米Deersoftを買収したのに伴い、Deersoft社の「SpamKiller」ブランドをWebShield Appliance向けに改良したモデルとなる。
SpamKillerはWebShield Applianceのオプション製品と位置付けられているため、WebShield Appliance 2.7を導入していなければ利用できない。ただし、前バージョンのWebShield Appliance 2.6ユーザーへは、2.7への無償アップグレードを提供するとしている。
SpamKillerは、スパム検出エンジンとして「McAfee SpamAssassinエンジン」を搭載し、95%の検出率と0.05%の誤検知率を実現したという。SpamAssassinエンジンは、企業に届く全メールに対して最低650のルールを用いて“スパム度”をチェックし、得点化する。ルールには、スパムが頻繁に利用する語句や言い回しほど点数が高く設定されており、それらの点数が高いほど“スパムである疑いが高い”として識別される仕組みだ。
そのほかにも、メールヘッダやレイアウト、組織名を調査する「整合性分析」や既知のスパムの特徴をベースに自動的に複数のルールでチェックする「ヒューリスティックチェック」、特定のキーワードやフレーズでチェックする「コンテンツフィルタリング」、ユーザー自身がリストを作成する「ブラックリスト/ホワイトリスト」、スパム業者のドメインリストがリアルタイムで更新されるデータベース「RBL(Real-time Blackhole List)サポート」という5種類の検出方法を組み合わせてチェックし、精度を高めた。
パフォーマンスは「WebShield e250 Appliance」に搭載した場合で、SMTPスパム対策が1時間あたり30,000通、SMTPスパム対策とコンテンツチェックをした場合で1時間あたり25,000通、さらにウイルスチェックをした場合で20,000通となっている。
なお、SpamKillerは基本的に英文メールにのみ対応しているが、Unicodeで作成されているため、日本語が文字化けすることなどはないという。メニューなどのGUIも日本語化されている。ただし、日本語の迷惑メールなどに対しては5種類の検出方法をすべて活用することはできない。この点についてNACマーケティング本部McAfeeマーケティング部部長代理の能地將博氏は「現状、日本企業においても、ほとんどのスパムメールは英語のものであるために、まず英語対応とした。日本語の迷惑メールに対しては、コンテンツフィルタリングで“未承諾広告”などの特定の言葉を指定すれば大部分がカットできるはず」としている。
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スパムルールのリストを表示しているところ。現在650種類が登録されており、各ルールごとに点数が設定されていることがわかる
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スパム対策画面
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パフォーマンス
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関連情報
■URL
日本ネットワークアソシエイツ
http://www.nai.com/japan/
関連記事:米NAIが迷惑メール対策技術の米Deersoftを買収
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0107/nai.htm
関連記事:日本NAI、1時間に16万通以上を処理するゲートウェイ・ウイルス対策製品
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0219/nai.htm
関連記事:NAI、中小企業向けセキュリティー・ウィルス対策製品を発売
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2001/1114/nai.htm
( 大津 心 )
2003/09/03 14:39
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