シマンテックは5日、8月度の「ウイルス被害ランキング」と「不正アクセスランキング」を発表した。1位は僅差でBlaster、2位はBugbearと続く。
シマンテックのウイルス被害ランキングは、Symantec Security Responseに寄せられた報告に基づくもの。報告によると国内の8月度の月間ランキングは、1位がBlasterで217件、2位Bugbearで207件、3位Klezで200件だった。また、トレンドマイクロがBlasterの亜種としているウイルス「Welchia」は114件で6位だった。
ワールドワイドの被害ランキングでは、1位Bugbearで23,733件、2位Blasterで13,187件、3位Sobigで12,164件。8月度の報告は、国内外ともに予想外にも大きく報道されたBlasterやSobig.Fの感染報告数が少ない点が特徴といえる。
8月度の考察として、Symantec Security Responseの星澤氏は、「BlasterやWelchia、Sobig.Fなどの危険度の高いウイルスが連続して発見された。これらが流行したのは、脆弱性を利用したネットワーク型ウイルスであることと、修正パッチを当てていないユーザーが多い点だろう。社外からノートPCで持ち込んだ場合は、ファイアウォールも何の役にも立たない」とコメントしている。
また、8月度の月間不正アクセスランキングでは、CodeRedの攻撃を検出した「Microsoft Index Server/Indexing Services ISAPI Buffer Overflow Attack」が306件で引き続き1位になるなど、上位に変動はなかった。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.symantec.co.jp/region/jp/news/year03/030905.html
( 大津 心 )
2003/09/05 16:34
- ページの先頭へ-
|