ガートナージャパンは9日、企業内ユーザーにおけるメール利用実態調査の結果を発表した。パソコンで受信するメールが昨年よりも増加する一方で、その処理に費やす時間は減少傾向にあることが判明した。ガートナーでは、メールに関するリテラシーが向上したと分析している。
調査は、同社の固定パネル約1,500人に対して2002年2月と2003年7月に行なわれたもので、557件の有効回答を得た。これによると、社内においてパソコンで受信するメールが2002年は1人あたり1日平均61.5通だったのに対して、2003年は65.8通と増加した。逆に、返信や添付ファイルの処理など受信したメールの取り扱いに費やす時間は、3.5時間から3.1時間に減少した。これは、ユーザーがメールの処理に慣れてきたことや処理能力の向上などで、業務効率がアップしていることの表われだとしている。
一方、携帯電話やPHSで受信するメールは受信数、処理時間ともに増加傾向にあることがわかった。受信数は5.7通から7.0通に、処理時間は0.5時間から1.1時間にそれぞれ増加している。AI辞書機能の採用や画面の大型化によって文字入力技術が改善されたことで、長文メールが書きやすくなったためと考えられるという。ただし、業務に関するメール数は横ばいとなっており、運輸業や配送業などの特定業種を除けば、携帯メールはまだ個人用途が中心と見られるとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDFファイル)
http://www.gartner.co.jp/press/pr20030909-01.pdf
関連記事:メール処理に追われがちなビジネスマン~ガートナー調査で判明
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0327/gart.htm
( 永沢 茂 )
2003/09/09 18:51
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