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マイクロソフト、「はがきスタジオ 2004」など家庭向けソフトを発表

~チルトホイールを搭載したマウスやキーボードも展示

 マイクロソフトは、はがき印刷ソフト「Microsoft はがきスタジオ Version 2004(はがきスタジオ 2004)」、デジタルカメラ活用ソフト「Microsoft デジカメスタジオ version 9(デジカメスタジオ 9)」、マネー管理ソフト「Microsoft Money 2004(Money 2004)」などの家庭用ソフトを発表した。対応OSはいずれもWindows 98/Me/2000/XP。9月19日から順次発売する。


「はがきスタジオ」で写真入り年賀状を“すばやく”“キレイに”

ホーム&リテール製品部 岩瀬 晃氏
 はがきスタジオ 2004は、デジタルカメラで撮影した画像などを、簡単な操作でレイアウトに組み込めるはがき印刷ソフト。製品コンセプトは「“写真入り”年賀状を“すばやく”“キレイに”作る」(同社ホーム&リテール製品部 岩瀬 晃氏)ことだという。従来、複数のデザインをそれぞれ印刷する場合が多かったが、はがきスタジオ 2004では各デザインを一括して印刷できる。また、デジカメスタジオ 9の簡易版「Microsoft Picture It! Express 9」を同梱。複数の画像を一括して補正も可能だ。

 画像を入れ込む専用テンプレートを約300種類収録。全て「プロのデザイナーによるもので、収録数をいたずらに増やすのではなく、厳選した」(岩瀬氏)とのこと。また、これまで表現が難しかった宛名のレイアウトも新たに調整。3名以上の連名や会社・部署、長い住所などの変則的な宛先にも対応した。岩瀬氏によれば、「差出人の住所・氏名と宛先人の住所・氏名に大きさの差を付けてレイアウトする。また、連名の宛先では、文字を上下均等にレイアウトし、法人が宛先の場合は、前株を会社名より小さいサイズで表示するなど書家・中本白州氏による監修を受けた」という。

 「旧バージョンで評判の低かった」という操作性も改善。ビジュアルメニューの拡大や、複数レイアウトのサムネイル表示、作業ステップの表示などナビゲーションの「はがきスタジオ ナビ」を改良した。このほか、住所録データの標準規格「Contact XML」をサポート。対応する他社製品からの移行が容易になった。

 はがきスタジオ 2004は9月26日から発売され、価格は通常版(CD-ROM/DVD-ROM)が4,800円、乗り換えアップグレード版(CD-ROM)が3,500円。デジカメスタジオ 9を同梱したデラックス版は6,800円で、こちらは、はがきスタジオもしくはデジカメスタジオ(Microsoft Picture It! Express 9を含む)の旧バージョンを所有するユーザーが購入する場合は、2,000円のキャッシュバックが適用される。


旧バージョンの「はがきスタジオ ナビ」 こちらが新バージョン

宛先レイアウト例(個人宛て) 宛先レイアウト例(法人宛て)

デジカメエントリーユーザー向けの「デジカメスタジオ 9」

パーソナルシステム事業部 柏木 淳氏
 続いて、デジタルカメラ活用ソフト「デジカメスタジオ 9」を発表。同社パーソナルシステム事業部 柏木 淳氏は、「2003年度はデジタルカメラの国内出荷数も上方修正され、カメラ付きケータイも130万画素モデルが発表されるなど、業界の動きが活発だ。今後、デジタルカメラは300万画素レベルが一般化し、さらに低価格になるだろう」と予想。その上で、「家庭向けDigital Imaging Softwareのカテゴリは、10,000円台のフォトレタッチソフトと、5,000~6,000円の画像の整理・編集をする“デジカメソフト”に二極分化する」と分析した。

 デジカメスタジオ 9は、8月に発表されたフォトレタッチソフト「Digital Image Pro 9」がフォトレタッチソフトに位置付けられるのに対して、デジタルカメラエントリーユーザーをターゲットにしているという。

 主な機能としては、3分割法でのトリミングや傾き修正、「図形選択」「自由選択」「輪郭トレース」「自動選択」といった4種類の選択ツール、ぼかし(ガウス)、アンシャープマスクなどを搭載。明るさやコントラスト、カラーバランス、赤目などの自動補正機能も利用できる。

 デジカメスタジオ 9の発売日は9月19日で、価格は5,800円。なお、フォトレタッチソフト「Digital Image Pro 9」(価格:12,800円)は一部店舗では8月中から発売されているが、こちらも9月19日から全国で販売される。マイクロソフトでは、9月20日に「デジタルフォトDAY in 新宿」としてグラビアアイドル 大城美和さんが出演するトークショーなどを開催するほか、9月18日までにDigital Image Pro 9を購入したユーザーを対象に抽選で55人にデジタルカメラをプレゼントする発売記念キャンペーンを開催する。


デジタルスタジオとDigital Image Pro 9の機能比較 両製品のターゲット

マイレージやクレジットカードのポイントも管理できる「Money 2004」

 さらに、10月10日に発売するマネー管理ソフト「Money 2004」を発表した。価格はパッケージ版が11,800円、ダウンロード版が10,800円。旧バージョンを利用しているユーザーは、4,000円のキャッシュバックが適用される。バージョンアップグレード用のダウンロード版も用意する予定で、こちらは6,800円になっている。

 Money 2004は、銀行口座やクレジットッカード、株式などを管理できる資産管理ソフト。対応する銀行やクレジットカード会社、証券会社の取引明細をインターネットで取り込める「Money 電子明細ダウンロード」機能などが利用できる。

 今回新たに航空会社のマイレージやクレジットカードのポイントの管理も可能になった。「ひとまずは手作業で入力する方式を採用したが、今後は自動で入力できるようにしていきたい」(柏木氏)としている。


バージョンアップ版のダウンロード販売も開始 Moneyシリーズのコンセプト

横スクロール可能なチルトホイール搭載マウスを参考出展

ホーム&リテール製品部 及部高宏氏
 発表会では、8月に発表されたチルトホイール搭載のマウスやキーボードも展示。新製品では、従来の前後方向のみに回転して、画面上で上下スクロールや拡大縮小などの操作を行なうホイールに、左右方向へ傾ける機構を追加し、画面上での左右スクロールを可能にした。

 「テクスチャーとデザインにもこだわった」(ホーム&リテール製品部 及部高宏氏)としており、最上位の「Wireless IntelliMouse Explorer」では、外車のシフトレバーやハンドルに使われている合皮を用いた“レザーブラック”というカラーバリエーションも用意した。また、従来のワイヤレスマウスよりも駆動時間を改善し、及部氏によれば単3電池2本で「1日3時間マウスを動かすユーザーが6カ月連続して利用できる」という。なお、単3電池1本でも動作する。

 Wireless IntelliMouse Explorerと左側にチルトホイールが搭載されたキーボードがセットになった「Wireless Optical Desktop Elite」も展示されていた。


チルトホイールを搭載したマウス各種 発売予定のキーボード各種

Wireless IntelliMouse Explorerの“レザーブラック” 合皮だが、外車のシフトレバーなどに使用されているものと同等のものだという

Wireless Optical Desktop Elite 左側にはチルトホイールを装備

「Mac OS X」にも対応 単3電池1本でも駆動する

関連情報

URL
  マイクロソフト
  http://www.microsoft.com/japan/


( 鷹木 創 )
2003/09/09 19:59

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