国際電気通信連合(ITU)は16日、2002年に全世界でブロードバンドユーザーが72%増加し、約6,300万人になったと発表した。ブロードバンド加入率では韓国が約21%と首位。香港(約15%)、カナダ(約11%)と続く。
今回の発表ではブロードバンド加入者数だけでなく、ブロードバンド普及の現状などにも言及。普及が進んだことによって、オンラインゲームや音楽・動画配信、ファイル共有などのサービスが提供されるようになり、情報へのアクセスも以前よりも効率的かつ高速にできるようになったという。さらに、多くの市場で競争が激化したためにサービスの価格が低下し、よりブロードバンドが普及。コストを重視する企業や政府機関ユーザーもブロードバンドを利用するようになったとしている。
ITUのTim Kelly博士は、「ドットコムブームは、インターネットがEコマースやオンデマンドコンテンツ、オンラインアプリなどの市場を創りだすという予測で興った。ブロードバンドは、その速さや充実したコンテンツでこの予測を一歩現実に近づけた。言葉を変えるなら、現実がようやくインターネット業界の誇大広告に追いついた」という。
このほか、ブロードバンド普及と通信費の相関関係を例示。世界一普及が進む韓国での通信費がスイスに続く世界第2位であることや、カナダやアイスランドなどのブロードバンド普及国でも通信費が高い水準にあることを示した。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.itu.int/newsroom/press_releases/2003/25.html
( 鷹木 創 )
2003/09/17 15:16
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