警察庁は、Windows RPCSSのバッファオーバーランにより任意のコードが実行される脆弱性「MS03-039」を攻撃するプログラムが公開されたとの情報を入手したと発表した。
発表によると、攻撃プログラムは2種類で、1つは脆弱性のあるコンピュータにDoS攻撃を加えるもの、もう1つは脆弱性のあるコンピュータに不正侵入するというものだ。警察庁では、DoS攻撃を行なうプログラムについては解析を完了。サービス不能状態に陥ることを確認したとしている。ただし、もう1つの攻撃プログラムについては現在のところ動作を確認中だという。
「MS03-039」とは、RPCSSの特定個所に存在する3つの脆弱性を指す。脆弱性公開当初から、3つのうち2つの脆弱性を悪用したバッファオーバーラン攻撃や、残り1つを悪用したDoS攻撃の危険性を指摘されていた。また、バッファオーバーラン攻撃にRPCの脆弱性「MS03-026」を利用するBlasterウイルスに類似しており、同様に流行する恐れもあることから、警察庁では修正プログラムを適用するよう警告している。
関連情報
■URL
Windowsの脆弱性(MS03-039)を攻撃するプログラムについて
http://www.cyberpolice.go.jp/important/20030918_111201.html
RPCSSサービスのバッファオーバーランによりコードが実行される脆弱性「MS03-039」
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms03-039.asp
・ マイクロソフト、「Protect Your PC」キャンペーンを開始(2003/09/16)
・ Microsoft、先日発見された脆弱性「MS03-039」をチェックできるツール(2003/09/12)
・ 「MS03-039」脆弱性を悪用するウイルスが作成されるのは時間の問題(2003/09/12)
・ Windows RPCSSに任意のコードが実行される脆弱性「MS03-039」(2003/09/11)
( 鷹木 創 )
2003/09/17 18:04
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