英Sophosは18日、Melissaウイルスの作者David L Smith氏が他のウイルス作者の逮捕に協力した事実を示す裁判記録が公開されたと発表した。
Smith氏は1999年、米国を中心に甚大な被害を及ぼしたMelissaウイルスを作成したとしてFBIに逮捕され、昨年、懲役20カ月の判決を受けた人物。報道によれば、裁判の過程でSmith氏は、ウイルス「アンナ・クルニコワ(Anna Kournikova)」の作者、Jan de Wit氏の氏名や住所、電子メールアドレスを証言したという。この情報がきっかけとなってWit氏は逮捕。150時間の奉仕労働を課せられた。
アンナ・クルニコワは、「オンザフライ(OnTheFly)」の別称でも知られる電子メールワーム。感染すると、アドレス帳に登録された電子メールアドレスに自身を添付したメールを一斉送信するもので、2001年に大流行した。
さらにSmith氏は2001年にも、3件のウイルスを作成したSimon Vallor氏の情報をFBIに提供。FBIは英国の警察と情報共有し、Vallor氏を2002年2月、逮捕したという。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.sophos.com/virusinfo/articles/smithfbi.html
関連記事:米国のウィルス被害、Melissaにより増加
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/1999/0723/icsa.htm
( 伊藤大地 )
2003/09/19 14:37
- ページの先頭へ-
|