マイクロソフト、インテル、NECの3社は、Windows Media 9を利用したデジタルシネマ分野で協業すると発表。協業の先駆けとして20日に、千葉・幕張メッセで開催されているWPC EXPO会場内で、国内未公開映画「シモーヌ」のプレミアム上映を実施する。
今回の協業は、動画ファイルによる映画配信、デジタルシネマのビジネス確立を目指して行なわれるもの。OSやWindows Mediaなどソフトウェア技術をマイクロソフトが、パソコン、プロジェクターなどハードウェアをNECが、チップセットやCPUなど半導体部分をインテルがそれぞれ受け持ち、デジタルシネマ分野での技術開発やマーケティングで協業する。
デジタルシネマはフィルムを使わずに済むため、低コストなのが特徴。公民館や図書館など公共施設、カラオケボックス、ミニシアターなどをターゲットに、3社でソリューション開発を行なう。明確なスケジュールや目標は設けられていないが、マイクロソフトによれば、「すでに確立された従来の映画ビジネスを置き換えるようなものではなく、より多くの場所で、低コストで映画を楽しめる環境作りが目的」だという。
20日にWPC EXPO会場で行なわれるプレミアム上映では、NECが新製品のパソコン「VALUESTAR TX」、さらに関連会社のNECビューテクノロジーがプロジェクタを使用機材として提供する予定。映画の解像度は、1280×720ピクセル。ビットレートは8Mbpsの可変ビットレート(VBR)で上映される。
関連情報
■URL
ニュースリリース(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=1710
ニュースリリース(インテル)
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2003/030919a.htm
ニュースリリース(NEC)
http://www.nec.co.jp/press/ja/0309/1901.html
( 伊藤大地 )
2003/09/19 17:25
- ページの先頭へ-
|