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ソフォス、年内にスパム対策機能をウイルス対策ソフトに統合


左がソフォス社長のAlan Broderick氏、右が英SophosのCEOであるJan Hruska氏
 ソフォスは30日に都内で記者会見を行ない、英SophosのCEOであるJan Hruska氏がスパム対策ウェア企業買収の件などについて語った。

 英Sophosは、25日にスパム対策ソフトベンダーActiveState社を2,300万米ドルで買収したと発表している。ActiveState社は、2年半前よりSophos社のウイルス対策エンジンを採用しており、「買収以前から、いわば兄弟とも言える関係であった(Hruska氏)」という。さらに、「スパム対策ソフトにおけるActiveState社のシェアは約3%だが、Sophos社との合併によって直販部隊が従来の6倍になるため、シェア拡大が見込める」と営業面でのメリットを強調した。

 ActiveState社のスパム対策ソフト「PureMessage」は、受信したメールに一連のテストを行ない、各メールごとに“スパムと疑わしい確率”を定める。その確率に基づき、配信や隔離、アーカイブなどの各種メール処理方法を決定する。この手法を用いることにより、英文スパムメールの98%を認識するという。現時点で日本語には対応しているが、日本語のスパムメール用の処理は組み込まれていない。Hruska氏によると「現在、日本においても迷惑メールの約8割が英文のスパムであるため、日本においても有効度は高いだろう。ただし、日本語のスパムメールへの対応も準備している」とのことだ。また、ユーザー側で日本語の特定キーワードを設定し、処理することは可能だという。

 PureMessageは、RedHat 6.0以降やSolaris 2.6以降、FreeBSD 4.1以降などに対応。価格は個別見積もりとなっている。なお、Hruska氏は「2003年の第4四半期にはActiveState社のスパム対策技術と当社のウイルス対策機能を統合した『Sophos PureMessage』を提供開始する予定だ」と語った。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.sophos.co.jp/pressoffice/pressrel/activestate.html

英Sophos、スパム対策ウェアのActiveStateを買収(2003/09/25)


( 大津 心 )
2003/09/30 15:04

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