米Microsoftは7日、米Sun Microsystemsとの間で、Microsoft Java Virtual Machine(以下MSJVM)のサポートを2004年9月30日まで延期することで合意に達したと発表した。加えて両社は、MicrosoftのWebサイト上でMSJVMのユーザーに対してアップデート情報や補足情報を提供することも発表した。
2001年1月に行なわれたMicrosoftによるJavaのインプリメンテーションに関する合意によって、MicrosoftとSunはMicrosoftによるSunのソースコードの使用やMSVJMの互換性テストに関する期限を定めることで合意していた。また、Microsoftは2004年1月以降、MSJVMに関するソースコードを含めて一切のライセンスがなくなるため、セキュリティアップデートなどが不可能になる予定だった。
今回の合意に関してMicrosoft Windows Client Division担当副社長Chris Jones氏は、「この合意は、我々のユーザーの要求にダイレクトに応えるものだ。ユーザーは、MSJVMの移行戦略において、MSJVMの従属性とインプリメントを認識するための1年を得ることになった。Microsoftは、この期間を通じてMSJVM移行ツールと移行に関する情報をユーザーに対して提供していく」とコメントしている。
一方SunのSun Developer PlatformsのRich Green副社長は、「Sunにおいてユーザーのニーズというものが最高の関心事項になっている。今回の合意は、移行に関する時間を欲していたユーザーに対して、移行期間中にMicrosoftが全てのMSJVMに関するクリティカルな関心に対して補修を続けるという保障を提供することになる」とコメントしている。
関連情報
■URL
プレスリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2003/oct03/10-07MaintenanceLicensePR.asp
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( 岡田大助 )
2003/10/08 12:03
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