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米Verisign、DNSやセキュリティなどネットに関する利用状況を発表


 米Verisignは13日、「Internet Security Intelligence Briefing」と題して、ネットに関する利用状況を発表した。同社サイトで無料公開している。

 Internet Security Intelligence Briefingは、インターネットのインフラに関わるVerisignの業務からデータを収集、分析したもの。ネットの利用方法やセキュリティ、不正利用などの傾向を理解することを目的としており、大規模ネットコミュニティや企業における技術部門の管理者向けに発行する。今回を皮切りに年4回、定期的に刊行していく予定だ。

 発表によれば、インターネットの活動は、2000年初頭の“ドットコムのはじまり”から減少していた感覚があるが、実際のネット利用は継続的に増加しているという。特にDNSの利用については2002年8月~2003年8月にかけて51%と大きく伸びた。また、同時期のメール用DNSに関しては245%の伸びを示した。現在Verisignでは、1日あたり平均で100億回に達するDNSへの照会を受けており、これは2000年初頭に比べて3倍以上の数値だという。

 さらに、より継続的に利用が拡大している分野として、「認証サービス」「コラボレーション」「Eコマース」を指摘。北米のEコマース市場のおよそ30%を占める、39万台のサーバーと94,000以上のビジネスがVerisignのSSL認証サービスと決済サービスを利用し、オンライン決算における同社のトランザクションが、2002年第2四半期~2003年第2四半期にかけて17%成長したとしている。

 最後に、急速な成長にも関わらず、明らかにセキュリティ上の脅威や不正利用が増加していると指摘。デバイスごとのセキュリティに関するイベントは、2003年5月~8月にかけて99%増加したとしている。なお、Verisignの不正利用防止システムでは、米Eコマース市場のトランザクションのうち6.2%が潜在的な不正利用だったほか、米国以外からトランザクションの場合は52%を超える不正利用が現在も行なわれているという。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.verisign.com/corporate/news/2003/pr_20031013.html
  Internet Security Intelligence Briefing(英文、PDF)
  http://www.verisign.com/corporate/briefing/briefing.pdf


( 鷹木 創 )
2003/10/14 14:22

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